メッシもヤマルも脇役? 世界で話題を呼ぶadidasのストリートサッカーCM

1990年代から2000年代にかけて、サッカー好きの心を掴む名作CMを数多く生み出してきたadidas。

そんな同社が2026 FIFAワールドカップに向けて公開した最新作が、まるで名作映画のようだと話題になっています。タイトルは「Backyard Legends」(裏庭の伝説)。

主演は俳優のTimothée Chalamet(ティモシー・シャラメ)で、Lionel Messi(リオネル・メッシ)、Lamine Yamal(ラミン・ヤマル)、Jude Bellingham(ジュード・ベリンガム)など世界的なスター選手たちが登場する豪華作品です。

しかし、このCMで主役として描かれているのは、スター選手たちの華やかさだけではありません。物語の中心にいるのは、1996年から無敗を続けるという設定のストリートサッカーチームです。

シャラメ演じる主人公は、その伝説を塗り替えるために世界最高クラスの選手たちを集めていきます。ヤマルやベリンガムが車に乗り込み、過去には若き日のベッカムやジダン、デル・ピエロまでもが挑戦したという伝説が語られていく展開は、まるでNetflixドラマのよう。

全盛期の3人が最新のCGI技術によって若き日の姿で再現されており、1990年代のストリートやテラススタイル、アナログなテクノロジー、当時を思わせるヘアスタイルなどを取り入れながら、最新のCGIとビジュアルエフェクトで過去と現在をつなげています。

そして、最後にはメッシも登場。ところがそんなスターたちでさえ脇役です。CMが描くのは、ワールドカップの栄光ではなく、アパートの裏にある小さなコートでボールを追いかける楽しさでした。

 

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adidasによると、この作品は「You Got This」キャンペーンの一環として制作されたもので、勝敗やプレッシャーではなく、自由にプレーする喜びを思い出してほしいというメッセージが込められています。

映像の中にもスタジアムはほとんど登場せず、舞台は駐車場や団地の間のコンクリートコートです。ワールドカップを目前にした広告でありながら、サッカーの原点は街角にあると語っています。

SNSでは「最近のサッカー広告で一番好き」「もっと長尺で見たい」といった声が寄せられているほか、海外メディアからも「近年最高のサッカー広告」「1990〜2000年代の名作サッカーCMを思い出させる作品」と評価されています。

スターでさえもストリートサッカーの物語を盛り上げる存在として配置した、adidasらしいストーリーテリング事例といえるでしょう。

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