道の駅を“立ち寄る場所”から“目的地”へ 「アナベルまつり2026」
道の駅「神戸フルーツ・フラワーパーク大沢」(兵庫県神戸市)にて、「アナベルまつり2026 ~Annabelle Family Picnic Days~」が、2026年6月20日(土)・21日(日)の2日間開催されました。
白く大きな花が密集して咲くアナベルの特性を活かしたフォトコンテストをはじめ、来園者の滞在時間を延ばすためのさまざまな工夫が凝らされています。

2017年にリニューアルオープンした同施設は、神戸市北区にある体験型・滞在型の道の駅。甲子園球場約8個分に相当する35ヘクタールという広大な敷地には、ホテルや温泉、遊園地、バーベキュー場など、さまざまな施設やアクティビティががそろっています。
豊かな自然に囲まれながら、中世ヨーロッパのルネッサンス様式を模した美しい建物や庭園が広がり、園内では四季折々の花を鑑賞することができます。

本イベントでは、一面に広がるアナベルの景観をフックにしながら、全体のテーマに「ピクニック」を掲げています。家族や友人、そして愛犬とともにゆっくり過ごす時間を提案することで、花を見るだけで終わらせず、滞在そのものを楽しむ来園体験へと広げています。
また、暑さが和らぐ夕方の時間帯や、日没前の30分間である「ゴールデンアワー」の魅力も発信。西日に照らされて黄金色に染まるアナベルという、昼間とは異なる表情を訴求することで、来園時間の分散と夕方以降の利用を誘導する設計が見られます。

情報発信を促す仕掛けとして、「アナベルフォトコンテスト2026」も連動して開催します。梅雨の時期という季節柄、雨天はイベントの客足を鈍らせる要因になりますが、本コンテストでは部門賞に「雨の日」や「夕焼け」を設定。
雨の日だからこそ撮れる特別な1枚のチャンスへと転換させており、天候によるリスクをポジティブな撮影条件として昇華させています。
さらに、広大な園内を回遊してもらうための演出も巧みです。ウェルカムゲートからアナベルの丘までの移動ルートには、アジサイをイメージしたカラフルな「アンブレラスカイ」を設置。移動そのものをフォトジェニックな体験へと変えています。

園内で撮影したアナベルの写真を各施設で提示すると、数量限定の特典が受けられる仕組みも用意しました。写真撮影という行動を園内店舗への立ち寄りへと自然につなげ、施設全体の経済活性化を図る動線が構築されています。
一般的な「アジサイ祭り」という枠組みから一歩踏み込み、アナベルという1品種の景観価値を軸にした本施策。約3,000株が咲き誇るロケーションを起点に、ピクニック、写真撮影、夕方来園、園内回遊を組み合わせることで、花の鑑賞を滞在型の体験へと広げています。
道の駅を単なる立ち寄りスポットではなく、充実した時間を過ごせる目的地として印象づける体験型プロモーション事例です。
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