「これほんとにヘルシー?」 ZENB新CMが仕掛ける“おいしさ先出し”の逆転訴求

ミツカングループの株式会社ZENB JAPAN(愛知県半田市)は、豆粉を使ったグルテンフリーの「ゼンブブレッド」と、黄えんどう豆100%でできた「ゼンブヌードル」の新TVCMを、2026年5月29日(金)より関東・関西エリアで放映開始しました。

今回注目したい点は、訴求の順番です。健康を意識した食品には、味は妥協するものという見方を持つ生活者が少なくありません。

そこでZENBは、ヘルシーであることを先に説明するのではなく、まず思わず食べたくなるおいしさを前面に出しました。

食べた瞬間に「これほんとにヘルシーなやつ?」と驚く姿を描くことで、我慢して食べるものから、おいしいからまた食べたいものへと第一印象を切り替えています。

この表現の起点は、作り手自身の体験です。監督の松岡芳佳さんは、撮影前に実際に食べてみて、ヘルシーである以前にもっちり感やふんわり感、そのおいしさに本当に驚いたとコメント。

その自分のリアルな驚きをそのままCMにすべきだと考え、あえて作られすぎていない空間や食べる姿を映すことを意識しました。演技ではなく実体験を出発点にすることで、ストーリーに説得力が生まれています。

さらにZENBは、CMコンセプトの裏付けとして、2026年2月に行ったゼンブブレッド購入者アンケート(n=793)を提示。

満足理由として最も多かったのは「おいしい・好みの味」で、「ふわふわ」「しっとり・もちもち」といった食感への評価も多く寄せられました。購入者の声を背景に置くことで、訴求に客観的な根拠が伴い、説得力を強めています。

作り手の実体験と顧客アンケートで支える設計は、第三者の意見を重視する現代の顧客行動にもマッチしています。

機能や成分を前面に出すのではなく、食べたくなる感覚から入ることで、生活者の第一印象を変えようとしているCM事例です。

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