認知度最下位から逆転へ 岩手の魅力を全国へ届けるプレスリリースの新しい型

プレスリリース配信サービス「PR TIMES」などを運営する株式会社PR TIMESが公認する「プレスリリースエバンジェリスト」の有志が主体となり、岩手県の企業や大学と連携した「チャグチャグいわてPRプロジェクト2026」を発足しました。

5月31日(日)には盛岡市で集大成となるメインイベントを開催します。なお、株式会社PR TIMESは「PR EDGE」の運営会社です。

プロジェクトの起点となったのは、PR TIMESが2025年に日本全国のビジネスパーソン4,839名を対象に実施した調査です。プレスリリースという言葉を「知らない」と回答した割合は岩手県が53.8%と最も高く、東京都の14.7%との差が際立ちました。

一方で、国土交通省が2024年に発表した都道府県別の経済的豊かさの指標では、岩手県が全国1位(可処分所得などを基にした指標)。実質的な豊かさでは東京都(34位)を大きく上回っています。

「発信は弱いが、土台は強い」という対照的なデータを起点に、「発信格差ゼロ」を掲げて立ち上がったのが本プロジェクトです。加えて、県内でスタートアップ機運が高まり、2026年秋に国際会議も予定されるなど、発信を強める好機が重なっている点も背景にあります。

プレスリリースエバンジェリスト

プロジェクト名の「チャグチャグ」は、岩手県が誇る伝統行事「チャグチャグ馬コ」に由来します。毎年6月に約60頭の馬が14kmを行進するこのお祭りは、装束に付けられた鈴の音が環境省「残したい日本の音風景100選」に選定されています。地域の誇りを名称に込めることで、課題提起と地元への敬意を同時に果たす命名といえるでしょう。

3つのプログラムのうち、特に目を引くのが「Future Pressrelease 5」です。全国のスタートアップが「2036年の自社の姿」を描いたプレスリリースを作成・発表し、作品を2036年まで封印するタイムカプセル形式を採用しています。確定事項を伝えるものと思われがちなプレスリリースを「未来の宣言」に転用し、10年後の開封時に再びニュース化できる余白まで織り込んだ、話題の持続設計が特徴です。

中小企業支援では、限定5社を対象に、情報発掘の勉強会からプレスリリース作成・配信、メディアへのアプローチ、都内アンテナショップでのポップアップ(予定)、プレスリリースアワードへの応募支援まで伴走する構成です。

子ども向けプログラムでは、「あったらいいな」と思う商品をプレスリリース形式のワークシートで表現するワークショップを実施予定。起業家精神の育成を目的とし、優れた作品はイベント会場での掲示も予定しているとのこと。

異なる対象者をひとつのメインイベントに集約することで、スタートアップ・中小企業・子どもが同じ場で交わる接点を生み出し、投資家や行政、教育関係者も一度に呼び込める構成となっています。各プログラムは参加費無料で実施されます。

PR TIMESと共創する形で、エバンジェリストという個人の有志が主体となって地域に入るかたちは、企業が直接展開するよりも現地に参入しやすい利点があります。

岩手での実証を「モデルケース」として明示し、全国の地方都市への展開を想定している当プロジェクトは、地域に拠点を持つ企業や自治体との連携を図る際のひとつの型といえるでしょう。

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