パークマップをデジタルに! 紙削減でSDGs推進、コスト削減、人的資源も最適化

ボールドライト株式会社が提供するレジャー施設DXサービス「プラチナパーク」が、西日本最大級の遊園地「グリーンランド」に、九州で初めて導入されました。

業務効率化、顧客満足度向上、紙のコスト削減、SDGsの推進を目的に、従来の紙のパークマップをデジタル化してスマートフォンなどで閲覧できるようにするものです。また、リアルタイムなアトラクションの運休情報、待ち時間や現在地の表示、各施設やイベント情報の発信、目的地の検索などが行えるようになります。

熊本県荒尾市にある「グリーンランド」は、敷地面積約55万㎡と西日本最大級の広さを誇る遊園地です。高さ105mの大観覧車や、九州最大級の長さのローラーコースター「恐竜コースターGAO」、九州初の吊り下げ式コースター「グランパスジェット」など、70機種以上のアトラクションがあり、その数は日本一です。年間約300万人を集客する一大リゾート「グリーンランドリゾート」内にあり、2つのオフィシャルホテル、ゴルフコース、ボウリング&アミューズメント施設などが併設されています。

来園者は混雑しているときほど、人混みで自分がどこにいるのかわかりづらく、近くにいるスタッフに行きたい施設についてたずねるという事象が発生していました。いっぽうのスタッフは、忙しくて対応しきれないときほど、「今自分がどこにいるのか」「トイレや喫煙所はどこか」など、来園者の方々から質問を受けるということが課題でした。

スタッフとのコミュニケーションもパーク体験の一つではあります。しかし、パークマップをデジタル化することで、ある程度、来園者自身で解決できるような仕組みを提供。その結果として、スタッフが他のサービスに時間を費やせるようにすることで、来園者の満足度向上と業務効率化を両立させる目的で導入したものです。

また、今回の導入にあたっては、紙のコスト削減とSDGs推進もポイントとなる課題だったといいます。紙のパークマップは大判サイズの両面カラーで、季節ごとイベントごとに作成するため費用がかさみ、削減が必要でした。今回のデジタルマップの導入によって、広大な敷地内にある約100の施設について、それぞれの施設の対象年齢、利用制限、雨天利用の不可など多元的な情報を一つの画面上で表示でき、スマートフォン一つで園内を回ることができます。

ただし、紙のメリットもあるため100%デジタル化はしないものの、紙のパークマップについては削減する目標を掲げています。ペーパーレス化に取り組むことで、紙の消費量や廃棄物を減らして資源を守りSDGsの目標にも貢献できるとしています。

遊園地などで当日限りにしか使わないパークマップ。ないと不便だけれど、スマホも普及している中で、デジタル化することで紙のマップ以上の機能が期待できることで利便性も高まります。紙の削減やコスト削減につながるとなれば、全国的に今後ますます導入が広がっていきそうな予感がします。また、運用次第では、さまざまな機能の追加や来園者の動向を知ることでのサービス向上なども期待される事例がありました。

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