必要なのは“思い”だけ、サポートサービス広がる「推し広告」って?

センイル広告エージェンシーJAPANから、2023年10月1日より「センイルJAPAN」としてサービス名称・ロゴを変更し、推し広告(センイル・応援広告)専門のサポートサービスとして活動するとの発表がありました。

推し広告とは、推しを応援するためにファン自らが出す広告のことです。2016年頃に行われた韓国のオーディション番組が引き金となって盛んになったこの応援文化は、韓国国内でセンイル(お誕生日)広告という名で広まってきました。また、その勢いが日本に飛び火してからは、日本では応援広告と呼ばれています。

そのため、長い間「センイル・応援広告」としてきましたが、推しに対して出稿する広告であることから、これからは「推し広告」として再定義して広めていきたいと今回のサービス名称変更に至ったといいます。

この広告形態がおもしろい点は、通常であれば企業が営利目的で出すことが多いところ、この場合は営利目的ではなく、「この推しをとにかく有名にしたい!」とか「お誕生日に何かできることをしてあげたい」というファンの応援心理で広告を打つことにあります。センイルJAPANでは、2018年12月の推し広告(センイル・応援広告)代理事業スタートから、年間500件以上もの推しのセンイル・応援広告のサポート実績があります。

応援広告の具体例は、街頭ビジョン広告、地下鉄・バスなどの広告、LEDトラック広告、カフェでのカップホルダーイベント、SNS広告など、多岐にわたります。個人で実現するには資金集めが難しい大規模なプロジェクトでも、クラウドファンディング形式で同じ推しを応援する人たちと協力することで、実現の可能性を高めています。

有名人やキャラクターなどを応援する活動にお金を使う人の割合は、10代後半では「とても当てはまる」の回答が22.5%、「当てはまる」が19.6%、20代では17.8%と14.0%となっており、ほかの世代と比べても突出して多い傾向があります(※1)。また、推し広告の広まりとともに、推される側のアーティストやアイドルなどの公式もガイドラインの整備などが進んでいます。もともとはK-POP系のアイドルが中心でしたが、今ではJ-POPやYouTuber、VTuber、ライバーなどさまざまな推しに波及していて、今後もその傾向は続きそうです。

推しとファンとの距離が近づいてきた現代ならではの応援の形が、この推し広告。個人では実現が難しいところに専門サービスを用意することで、確実に需要をすくいあげています。

・※1出典元:令和4年版消費者白書「第1部 第2章 第2節(1)若者の消費行動」(消費者庁)

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