58度の灼熱で生きる未来の人類に向けてThe North Faceが発表した架空アパレル

経済活動の激化や終わることのない国家間の争い、そして個人レベルの意識など、さまざまな要素が組み合わさり、地球環境はかつてないペースで変化しています。温暖化や海面上昇、台風をはじめとした自然災害は日々悪化の一路を辿り、SDGsを掲げる目標の実現はもはや全人類にとって必達事項であるとも言えるでしょう。そんな中、アウトドア向けのアパレル商品を販売するThe North Faceは、このまま地球環境の改善がなされなかった場合、人類が2050年に直面する絶望的な気候を乗り切るための架空のアパレルラインを公開しました。

世界中の1000以上の都市における1986年から2015年までの夏の平均最高気温と冬の平均最低気温の変遷を元に、2050年の気候データを予測したThe North Faceは、夏場は最高58度、冬場は最低マイナス60度が現実的なものになるかもしれないという恐るべき結果に辿り着きました。そんな過酷な環境でも快適に過ごせる最先端技術を詰め込んだ架空のアパレルラインを通じて、回避すべき未来の恐ろしさとそのためのアクションを力強く呼びかけました。

“わたしたちはこの地球温暖化ラインの商品を実際に発売しなくていい未来を望んでいます”というセリフで幕を下ろす動画は、気温の上下だけではなく砂嵐や大規模な洪水など、誰も求めていない未来の住環境を印象深く描くことでSDGsの達成は決して他人事ではないというメッセージを訴求しました。

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