廃棄予定のコルク栓を再資源化!クルックフィールズの地中図書館で採用されたアップサイクル事例

年間でおよそ4億5000万本のワインが消費されている日本ですが、抜かれたコルク栓はこれまでずっとゴミとして捨てられてきました。しかし、天然素材のコルクは人にも環境にも優しいことから、石油由来素材の代替として社会のさまざまな分野で、利用価値が大きく上がろうとしています。

そんな資源を最大限に活かし、未来のために役立てたいという思いから、これまで東京都内の飲食店や小売店を中心に廃棄予定のコルク栓を回収・再資源化し、新たな製品や再生素材として世の中へ発信してきた「TOKYO CORK PROJECT」。今回、その再生されたコルク素材が「KURKKU FIELDS(クルックフィールズ)」の地中図書館にて採用されました。

この地中図書館は、千葉県木更津市にある人と農と食とアートが融合した複合施設「KURKKU FIELDS(クルックフィールズ)」内にあり、木や草花が生い茂る土の下に、洞窟のように横たわっています。

図書館内の本棚を抜けると天井から優しい光が差し込むホールが現れ、ドーム状の壁一面に本がびっしりと並んでいる景色は圧巻です。読み聞かせのためのホール内にあるベンチや階段で「TOKYO CORK PROJECT」の再生コルク素材を使用しているほか、安全性のため書棚のコーナーガードとしても使っています。コルクは天然素材で、断熱・遮音・防水・弾力・軽量・絶縁性など多くの機能特性があるため、さまざまな人が集う図書館に使用する素材としても安心です。

プロダクトだけでなく、内装・インテリアでも再生コルクの活用実績を重ねてきた「TOKYO CORK PROJECT」。その実例を眺めると、シートやブロックなどコルク素材の使用範囲は広いようで驚きます。現在は関東地域中心での活動ですが、それでもワインの約半数が消費されていて、コルク栓の年間廃棄量は1,000トン以上にも及び、「消費の大都市は、再生資源の宝庫」ということを教えてくれました。コルクのアップサイクルはまだまだ可能性があると言えそうです。

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