自動車が一切映らないCMを制作したトヨタの狙いとは?

トヨタが展開する高級車ブランド「レクサス」は、新しいサービスLexus Relaxを通じてレクサス車を購入すると10年間の保証が付いてくることをアピールするため、「A Lexus Ad Without a Lexus(レクサスが一切映らないレクサスの広告)」というタイトルのCMをスペインで公開しました。

 

同施策では、10年保証があればレクサスの外観を飽きるほど見ることができるということを訴求するため、文字どおり車のビジュアルを映すことなくただ“自動車のCMあるある”な風景を紹介しています。

「ああ、またレクサスのCMだ。肝心の車はどこに映っているのかって? この映像の中には出てこないよ。なぜならLexus Relaxの10年保証があれば、あなたは購入後に好きなだけ見ることができるだろうからね」というナレーションとともに、荒野を抜ける道路を映します。

ほかにも、カウントダウン形式でライトアップされていく車庫のなかの様子を描いたバージョンでは「3……2……1……驚いた? ここにレクサスなんてないよ。なぜなら10年保証があればあなたは飽きるほどそのボディを見ることになるからね」と、最も見てほしいであろう車体をあえて描かないという作戦を完遂します。

サービス特長を伝えるために、プロダクトCMの特徴でもある商品ビジュアルを省くという強気の表現手法を用いることでインパクトを強めた施策はOOHも展開され、同じメッセージと表現をビジュアルに落とし込むことで、通行人に違和感を覚えさせることを狙いました。

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