不安を聞いてほしいのに伝えられない……オンラインカウンセリングのCM

カナダのオンラインカウンセリングサービス・BetterHelpが、自宅で気軽に心の内を吐露できるというサービスの利便性をアピールするため、男性2人の微妙な距離感の会話シーン通じて、本当の気持ちを打ち明けることの難しさを表現したCMを公開しました。

「何がほしい?」と画面外の人物に問いかけられて、カメラ目線に向かって明るい面持ちで答える男性を映すところから動画ははじまります。「何がほしいかって? 誇りに思えるような仕事と、あとは両親からパソコン関連の電話が来ないような生活かな」と笑いながら答えます。

「あとは……恋に落ちたいかな。少し気恥ずかしいけど。でも誰かにああしろこうしろって言われたいときがあるんだ」と、すこし神妙な表情になりながらも語り続ける主人公の男性。カメラはゆっくりとズームインしながら、徐々に不穏な音楽がフェードインしてきます。

「もっと自分に自信を持ちたいし、不安な気持ちから解放されたい。たまに自分だけが無人島に取り残されて、周りの人がみんな船に乗って海に漕ぎ出しているような気持ちになるんだ。自分だけが忘れられて、漕ぎ出せていないような気持ちに」と続ける男性の表情は、次第に曇っていきます。

すこしの沈黙のあとに、また画面外からの「いや、何が食べたいか聞いたつもりだったんだけど」という声にふと我に返る主人公。目線の先には、スマートフォンを片手にデリバリーフードを注文中の友人が。主人公は咄嗟に動画の冒頭と同じような明るい顔に戻り「ああ、パッタイをくれ」と笑顔で答えます。

「もっと本当の気持ちを語れる相手、ほしくない?」とラストカットで語りかけて終わる動画は、親しい友人であったとしても、自身の不安を共有できない環境に置かれている人たちの姿を描くことでカウンセリングの重要性を訴えました。

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