ヘルシー食材のナレーションに乗せて高カロリーメニューを紹介する、シンガポールKFCのTVCM

シンガポールのKFCが、野菜やローカロリーフードなど、ヘルシー食材の名前を次々とナレーションで挙げながら、映像ではたっぷりのチーズとベーコンをあしらったカロリー満点のチキンを見せるという逆張りの演出でダイエッターを挑発するかのようなテレビCMを公開しました。

「ブロッコリーに、塩を使わず蒸したケール、そして低塩クリーム……」と、いかにもヘルシーでローカロリーなイメージを持つ食材を次々と挙げていくナレーション。しかし画面には、たっぷりの衣で挙げられたチキンと、塩のたっぷりかかったベーコン、そして濃厚なチーズクリームがクローズアップされていきます。

その後、「ごめんなさい。そんなものは私たちの店には置いていません」というナレーションが。「SORRY NOT SORRY（遠慮しなくてごめんなさい）」とのキャッチコピーとともに、「チーズとジンジャーのダブル」という高カロリーメニューをアピールし、「食指の動くほうをお選びください」と締めくくります。

本来店にとっては真逆の顧客層であるヘルシー志向の人々が気になるキーワードをナレーションにたっぷりと盛りこむことで、まずは音声で気を引かせ、その後、気になって画面を見た瞬間、映像で圧倒的な食べ応えをアピール。ヘルシーさとのギャップにより食欲を刺激し、「たまにはガッツリとした食事がしたい」という誘惑をかき立てる演出になっています。

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