カンヌ2冠!クリスマスの『あるある』に注目した、英百貨店のユーモラスなキャンペーン

Case: SORRY I SPENT IT ON MYSELF

2014年カンヌライオンズ プロモ&アクティベーション部門とプレス部門でグランプリを受賞した作品をご紹介します。

イギリスの高級デパート「Harvey Nichols」が、昨年のクリスマスシーズンに向けて打ち出した「SORRY I SPENT IT ON MYSELF(自分のためにお金使っちゃって、ごめんね。)」というキャンペーンです。

日本では恋人同士が過ごすロマンチックな日、というイメージが強いクリスマスですが、欧米では家族や親戚が集まって賑やかに過ごします。人が多く集まるという事は、つまり用意するプレゼントもそれなりの数になるということ。気温に負けず、お財布の中身もかなり寒ーい状況になってしまいます。

本当は誰もが思っているかもしれない、「こんなにお金を使うなら、人のためじゃなく自分のために使いたい!」という密かな願望を実現したのが、今回のキャンペーン。

Harvey Nicholsがイギリス国内全店舗とオンラインストアで発売したギフトコレクションは、どれも数十円~数百円のリーズナブルなものばかり。中身は“つま楊枝”や“輪ゴム”などお値段相応の物ですが、ちょっときれいなパッケージに入っているので、プレゼントっぽく見えないわけではありません。

これを告知するためのプリント広告でもシンプルで小洒落たクリエイティブを採用。

ブランドバッグや高価な靴など、“自分のために”とっておきのプレゼントを買ってしまってお金がなくなっても、これらを家族・親戚へのプレゼントにして安上がりに済ませませんか、という趣旨です。

このユーモア溢れるコンセプトが人々に大ウケ。多くのメディアで紹介された結果、商品はどこの店舗でも品切れに。2万点もの品が、わずか3日で完売したそうです。

ワクワクしながら開けたクリスマスプレゼントが、まさかのつま楊枝だったら…笑い飛ばせるだけの、心のゆとりを持ちたいものですね。

2本目の動画は、Harvey NicholsがYouTubeに公開した「SORRY I SPENT IT ON MYSELF」のCMです。(高級であろう)ドレスを着て、鏡に映る自分にうっとりしている母親の傍らで、“お風呂の栓”をもらって固まっている子供の表情がとてもいい味を出しているので、ぜひこちらもご覧ください。

動画はコチラ


参考サイト

YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=-2LMj5kl-k8

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