“オンラインの有料記事”を被災者支援に活用。ベルギーのニュースサイトによるCSR施策『Humanity Wall』

Case: Humanity Wall

新聞社のオンライン版などで、記事の一部を無料で公開し、続きは有料コンテンツとして提供するペイウォール。広告収入だけに頼らず読者からも収益を得られるとあり、多くのメディアが採用しています。

そんなペイウォールを、社会貢献に役立ててはどうかと提案したのが、ベルギーのニュースプラットフォーム・Varia。『客観的で質の高い情報の発信』を理念に掲げる同社は、自然災害や紛争などが発生した際、それにまつわる有料記事の代金を金銭的な支援を必要とする人への義援金とするアイディアを考案しました。

Variaが一般に向け公開したオープンソース『Humanity Wall』は、課金ボタンが『Donate(寄付する)』というボタンに代わり、チャリティー団体に支援金を送ることができる仕組みとなっています。

Humanity Wallはサイトの管理者の判断でいつでも利用ができるので、1度きりではなく継続的な社会貢献につながる点が最大の特徴。

この発想にはベルギー国内のみならずヨーロッパ各国のメディアが賛同し、トルコ・イスラエル・ポルトガルなどのオンラインメディアが採用を決定。デイリーベースで1,300万人にリーチし、3憶ページビューを達成したといいます。

事実を報道するという社会的役割から1歩踏み込み、メディアが率先して被災者支援に取り組む姿勢を示すCSR施策でした。

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