ゲーム「マインクラフト」 作中の “ブロック”をリアルの世界に再現し、環境保護に貢献

Case: Coral Crafters

世界中で人気の“ブロックを設置して、冒険に繰り出すゲーム”・マインクラフト。このゲームの“ブロックを設置する”という特徴を活かして、同社はゲームの中を飛び出してリアルの世界で環境保護に乗り出しました。

舞台となったのはメキシコ・コスメル島の海。

この海には、サンゴ礁の保護・育成のために人工の網が設置されています。

今ある網だけではなく、よりサンゴ礁を育成する環境を整えるため今回構想されたのが「Biorock」(バイオとブロックをかけたネーミング)という取組み。鉄筋のような材質を使い、そこに弱い電流を流すことで石灰を発生させ、サンゴ礁の発生につなげるブロックを海に投入しようというのです。

まずマインクラフトのユーザーたちに、ゲーム内でブロックを使って「Biorock」の形状のデザイン制作を呼びかけました。

集まったデザインは最終的に、現地の学生により検証。学生はいくつかのチームに分けられ、実際に採用するデザインを考えていきました。

その中で採用されたチームのデザインを、実際のブロックとして製作。

そして、海に設置されました。形も、人型やキツネ型など、バラエティに富んでいます。

また、ゲームでサンゴを作ったり、関連するカスタムコンテンツを購入すると、サンゴ保護のための寄付が実施されるという座組みも用意。開始2日間だけで、ゲーム中でサンゴを作るために1,000万のブロックが使用されたといいます。

さらに、この施策の様子を収めた動画は約250万再生するなど、ゲームを実際に楽しんでいるプレイヤー以外にも多くの反響を呼んでいます。

ゲーム内で楽しみながら、「自分も環境にいいことができないか」というユーザーの心理を行動に移すことに成功した巧みなCSR施策でした。

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