子供の頃の思い出を支配してしまうもの。衝撃的な子供の人権広告

Case: Most unforgettable

初めていろんなことを体験をし、楽しい思い出がたくさん残るはずの子供時代。しかし、ある経験がそれらの思い出を塗りつぶしてしまうことになります。それが「児童虐待」。

本日は、アメリカの広告学校の生徒が制作した児童虐待防止のための啓蒙広告をご紹介します。

ミニーマウスと思われるかぶり物をかぶり、笑顔で写真に写る少女。きっと家族や友達とディズニーランドへ行った思い出の写真なのでしょう。

しかし、色味の抜けた写真はどことなく事件を思わせる雰囲気をまとい、その理由が刻まれている言葉によって語られています。

「Her most unforgettable memory was’t at Disneyland.(彼女のもっとも印象に残っている子供の頃の思い出は、ディズニーランドに行ったことではありませんでした)」

本来であれば、一生の思い出になっていてもおかしくはない印象的な出来事。しかし、虐待という恐ろしい出来事が彼女の思い出の大半を占め、楽しかったはずの思い出をなくしてしまう。虐待は物理的だけではない、内面的にも恐ろしい影響を及ぼしてしまうことをこの一枚の写真で示しています。

シリーズでは他にも、「His most unforgettable memory was’t First Bike.(彼の一番の思い出は、初めて自転車に乗れた瞬間ではありませんでした)」

「His most unforgettable memory was’t the First Day of school.(彼の一番の思い出は、初めて学校に登校した日ではありませんでした)」

悲しさやその影響力を痛烈に訴えてくる広告。見た人の心にその問題提起を残す、鋭い切り口だと思いました。

Written by Chiba Yuki

参考サイト

Ads of the World
http://adsoftheworld.com/media/print/prevent_child_abuse_most_unforgettable_1
http://adsoftheworld.com/media/print/prevent_child_abuse_most_unforgettable_2
http://adsoftheworld.com/media/print/prevent_child_abuse_most_unforgettable_3

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