韓国大手スーパーの巧みなO2O施策!Wi-Fiルータ内蔵の『空飛ぶお店』で新規顧客獲得に成功

Case: Flying stores

韓国大手スーパーマーケット・Emartによるアウトドアプロモーション。

プロモーション背景・目的

韓国の人々は世界で最も長時間働くといわれ、その結果いつも時間に余裕がありません。必然的に日常利用するスーパーではアクセスのし易さを最も重視することになり、“近場の店舗を好んで利用する人”の割合が他の国々に比べても多いという現状があります。

Emartはそんな韓国人の購買行動により従来取りこぼしていた、“距離の離れたエリアにいる見込み客”を新たに獲得するために今回のプロモーションを企画。

施策内容

同社は“お客さんが来てくれないのであれば、こちらからお客さんのもとに行けばいい”というコンセプトのもと、『空飛ぶお店』を開発。Emartの移動ショップともいえる巨大バルーンを制作します。

こちらはただの風船ではなく、中には市民が無料でWi-Fiに接続できるよう“Wi-Fiルーター”が内蔵されています。

この『空飛ぶお店』を人が集まる街の至る所で飛ばします。ショッピングモールや、オフィスビルの中、電車の中にまでも飛んで行き、人々の好奇心をあおります。

バルーンには大きく『Get Wi-Fi,Get Items.Free』と記載されており、興味を持った市民がWi-Fiに接続すると、Emartのクーポンをダウンロードすることができます。

そして、そのままオンラインショップに誘導してショッピングを楽しんでもらうという仕掛けでした。

結果

この『空飛ぶお店』は好評を博し、オンラインショップの売上は前月比157%も増加し、モバイルアプリのダウンロード数も1ヶ月間で5万人増やすことに成功しました。

さらに、実店舗にも『空飛ぶお店』で配布したクーポンの利用客が来店し、前年同月比9.5%増の売上を達成したといいます。

インパクトのある“巨大バルーンによる興味喚起”を起点としたO2O施策。

“無料WiF-iとアピールされるとちょっと接続してみたくなる”(韓国人の)心理を巧みにプロモーションに活かしていますね。成果にもつながっていて素晴らしい企画です。

Wi-Fiを巧みに活用した広告に関心のある方は下記もご覧ください。
世界のWi-Fiを活用した斬新な広告/プロモーション(まとめ)

動画はコチラ

参考サイト

Creative Criminals
http://creativecriminals.com/outdoor/e-mart-flying-stores/

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