“太陽光が演出する”ランチタイム限定QRコードで売上が25%増加

Case:3D Shadow QR Code

本日は韓国で141店舗展開する人気のスーパーマーケット「Emart」のアンビエントプロモーションを紹介します。
(「Emart」は世界最大の小売店、米ウォルマートが韓国で事業展開している店舗名です)

プロモーション課題

「Emart」は正午から午後1時までのランチタイムに買物客が著しく少なくなり、売上が思うように伸びないという課題を抱えていました。

施策内容

同社はこのような課題を解決するために、「ランチタイム限定の特別な体験を顧客に提供すること」を企画の骨子に据えました。
上記を前提に考案された秘策が、「Shadow QR Code」です。

屋外に設置されたこの特殊な巨大QRコードは、“太陽の傾き加減”により正午から午後1時までの時間帯にだけスマートフォンで読み取りが可能になるという代物です。

下記キャプチャの上側(正午~午後1時以外の時間帯)は影でコードが崩れていて読み取ることができません。

この特殊なQRコードをユーザーが読み取ると、『Sunny Sale』というページに自動で遷移し、もれなく12$のクーポンなどのスペシャルな特典をゲットすることができます。

ユーザーはそのままスマートフォン経由で、ゲットしたクーポンなども使って「Emart」に商品を注文して、自宅に配達してもらうことができるという仕組みになっています。

ランチタイムの時間帯にこぞって「Shadow QR Code」を読み取り、スマートフォンでショッピングをしている市民の様子がとても楽しそうです。特殊なQRコードが実際に読み取れた際に、皆さん「信じられない!」といった驚きの表情を浮かべている様子がとても印象的です。


結果

ソウル市内36か所にこのQRコードを設置した結果、12,000クーポンが使用され、前月比で会員数が58%増を記録。
ランチタイムの売上は25%も増加しました。
各種メディアでも大々的に取り上げられ大きな話題になったそうです。

楽しい驚きを顧客に提供するとともに、実売にも繋げる素晴らしい取り組みだと思いました。

韓国では小売店がスマートフォンを有効に活用して顧客の購買を喚起する取り組みが日本よりも盛んだと感じます。同様の取り組みに関心のある方は昨年のカンヌのメディア部門でグランプリを受賞した下記記事も是非ご覧下さい。
*電車の待ち時間にスマートフォンでお買物(2011年)

QRコードを活用したプロモーション事例に関心のある方は下記もご覧ください。
世界のQRコード広告/プロモーション(まとめ)

動画はコチラ

参考サイト

・digital buzz blog
http://www.digitalbuzzblog.com/emart-sunny-sale-3d-shadow-qr-code/

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