高校生の最後のお弁当を包むふろしき。特別紙面『祝・福島卒弁民報』福島民報社が発行
福島民報社は2025年1月21日(火)、特別紙面『祝・福島卒弁民報』を発行しました。この紙面は高校3年生の卒業を祝う「ふろしき」として利用できるユニークなデザインが施されており、保護者からの温かなメッセージが掲載されているもの。
卒業を間近に控えた高校生たちは最後のお弁当を包むふろしきを広げながら、家族の愛情に触れ、人生の新たな一歩を踏み出す特別な一日を迎えられるといった心温まる施策です。
震災を越えて歩んできた世代に贈る、心をつなぐ紙面
福島民報社は1892年の創刊以来、地域密着型の新聞社として福島県民とともに歩んできました。2011年の東日本大震災から14年が経過した今も、「地元を元気にしたい」という使命感を胸に、復興とともに成長した福島の世代を見守り続けています。
この度、高校3年生たちは震災後の復興の歩みとともに成長し、いよいよ卒業という大きな節目を迎えます。保護者や地域の支えを受けながら過ごした日々を振り返り、福島で培った絆を再確認する機会を作りたい…。そんな想いから生まれたのが『祝・福島卒弁民報』です。
本取り組みは、高校生たちに「卒業」という人生の節目にふさわしい感動を届けるだけでなく、地域全体が一体となって新たな門出を祝うきっかけを作っていることが伺えます。
お弁当を包む「ふろしき」が伝える愛情
『祝・福島卒弁民報』には、保護者から寄せられた愛情あふれるメッセージがぎっしりと詰まっています。事前に募集されたメッセージは総勢78名から寄せられ、毎日のお弁当作りに込められた想いや親子の絆を感じさせる内容が並びました。
「帰ってきてすぐ「弁当出して」が口癖でした。ケンカしては「弁当作ってあげない」なんてことも言ってみたり。それでも家の弁当が一番と言ってくれました。誰かに作るようになったころ思い出すかな。いつもキレイに食べてきてくれてありがとう。これからも応援しています。(みきみか母・広野町)」
「好き嫌いの多かった幼稚園から、ヘルシー志向でスープ弁当になった高校生。毎日あなたの笑顔を思い浮かべて作ったよ。父と娘の最後のお弁当、笑顔になってくれるかな。(うーパパ・いわき市)」
こうしたメッセージは卒業を迎える高校生にとって、家族の温かさを再確認する貴重な瞬間となるでしょう。
デザインにも工夫が凝らされており、表面は風呂敷をイメージした華やかなレイアウト、裏面には寄せられたメッセージがぎっしりと詰まっています。さらに、紙面には通信欄が設けられており、手書きでメッセージを追加することで世界に一つだけの特別なふろしきとして使うことができる点は、まさに秀逸です。
家庭だけでなく地域全体で祝う門出
この特別紙面は2025年1月21日(火)の福島民報の朝刊に挟み込まれました。また、寄せられたメッセージ全文は福島民報社の公式ウェブサイトに掲載されており、福島県外に住む人々も高校生たちの門出を祝うことができます。
保護者や地域の方々、さらには福島県出身の県外在住者までもが参加したこの取り組みは、福島県全体が一体となって卒業生を送り出す象徴的なプロジェクトと言えるでしょう。
本企画は福島民報社と博報堂の共同の取り組みであり、福島県教育委員会や福島県私立中学高等学校協会の後援を受けて実現しました。震災後、復興のシンボルでもある福島民報社が中心となり、地域に根ざした新しい価値を創出する試みとして大きな注目を集めています。
地域と家族をつなぐ『祝・福島卒弁民報』
この取り組みは高校生の卒業を祝うだけでなく、家族や地域の絆を深める象徴的なイベントとなりました。震災を経験しながら成長してきた高校生たちが保護者の愛情に包まれ未来に向かって羽ばたいていく姿は、福島全体が誇るべき一つのストーリーです。
地域全体で支え合い祝福し合う姿は、震災を乗り越えた福島だからこそ実現できるもの。このような施策は、さらなる地域活性化や絆を深めるきっかけとなり、新聞メディアの新たな可能性を示唆しているといえます。
『祝・福島卒弁民報』は、紙面を越えて地域社会に感動をもたらした象徴的なプロジェクトとして、これからも多くの人々の心に残り続けることでしょう。
その他の広告事例についてはこちら
https://predge.jp/search/post?genre=24
会員登録、メルマガの受信設定はこちら
https://predge.jp/
4