運送業界の内外を問わず働きやすい職場認証制度をPR! 1年間車両ジャックする吊手広告

一般財団法人日本海事協会は、都営地下鉄3路線(浅草線、三田線、大江戸線)において2024年10月初旬から1年間、16車両をジャックする吊手広告を展開します。

本取り組みは国土交通省が創設した「働きやすい職場認証制度」を広く社会に周知し、ドライバーの働きやすさの重要性を伝えることが目的です。

認証制度とその重要性

「働きやすい職場認証制度」(正式名称:運転者職場環境良好度認証制度)とは、トラック、バス、タクシードライバーの働きやすさを「見える化」する仕組みのこと。国土交通省により創設され、認証マークを通じて労働条件や環境が整った職場を明確に示し、求職者が安心して応募できる材料を提供しています。

認証を受けるには女性ドライバーの積極採用や年間休日の増加、時間外労働の短縮など、職場環境の改善が必要。これにより、ドライバー不足の解消や運送事業者の人材確保に向けた取り組みを後押しするのが狙いです。

吊手広告の工夫と特徴

今回の吊手広告は都営地下鉄の浅草線、三田線、大江戸線における16車両に掲出。鮮やかなオレンジ色の認証マークを基調とし、「このマーク知ってる?」というシンプルな問いかけが目を引きます。

「働きやすい職場の目印」というメッセージを端的に伝えつつ、通勤者や観光客の日常に溶け込むデザインが特徴的です。

公共交通機関という日常的な接点を活用したこの広告は、認知度を効果的に高める施策として効果を発揮しそう。なお、広告は1年間の長期掲出が計画されており、同協会は何度も目にすることで認証マークとそのメッセージが人々の記憶に強く残ることを目指しています。

吊手広告を展開する3路線の特徴

今回の広告は、浅草線、三田線、大江戸線の計16車両で広範囲に展開。それぞれの路線は利用者層が異なるため、多くの人々へのアプローチが実現しています。

浅草線は、神奈川や千葉のベッドタウンと都心を結ぶ通勤・通学の重要路線であり、1日あたり約60万人が利用している路線。羽田・成田空港を結んでいるため、国際色豊かな利用者層が特徴です。

三田線は地域密着型の路線として、都心とベッドタウン、高級住宅街を結ぶ重要な役割を果たしています。1日約54.8万人が利用し、多様な年齢層やライフスタイルを持つ乗客に広告が届きそうです。


※大江戸線車内の様子

大江戸線は1日約75万人が利用する都内の大動脈。東京の主要スポットを一周する路線で、新宿をはじめとした人気駅を網羅し、特に20代から40代の女性やサラリーマンの利用率が高いのが特徴です。これらの路線に広告を展開することで、幅広い層に制度の重要性を伝えられるでしょう。

今後の展望

今回の吊手広告キャンペーンは公共交通機関という多くの人が利用する場所を活用し、働きやすい職場認証制度の認知拡大を目指すロングテールな広告施策。

1年間という長期間にわたり展開されるこの取り組みは、ドライバーの働きやすさへの意識を社会全体に浸透させられるでしょう。運送業界のみならず、さまざまな業界における職場環境改善へと一石を投じる本施策の影響力に注目が集まります。

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