新しい「音声」マーケティング。施設を音×ARで巡る実証実験

三重県多気町にある食と癒やしのリゾート施設「VISON[ヴィソン]」で、「音」を活用したARサービスの実証実験「音で巡る、VISON」が、2024年7月25日(木)〜2024年10月31日(木)の期間で開催されます。

今回活用されるのは、ソニー株式会社が開発したSound AR™を楽しめるサービス「Locatone™(ロケトーン)」。スマートフォンにアプリをダウンロードした状態でそれぞれのスポットに近づくと、自動的に音声やサウンドが再生され、現実世界に仮想世界の音が混じり合う新感覚の音声体験ができるシステムです。

会場である「VISON」は東京ドーム24個分という広大な面積に、70を超える店舗が点在している施設。あまりに広いため、初めて来場した方が迷ってしまう、どこに店舗があるか分かりづらいなどの課題がありました。

実証実験では、専用アプリから9つのエリアごとに異なるサウンドが自動再生されることで、来場者は迷うことなく施設内を周遊できるようになります。さらに、対象店舗に設置された専用QRコードを読み取ることで、店舗スタッフの声による紹介やクーポンを獲得できる仕組みが用意されており、情報提供を強化することで来場者の顧客満足度を向上させる狙いです。

これまで音を活用したマーケティングは、ラジオ広告や音声広告が主流でした。ラジオ番組などのコンテンツや地域に紐づいたユーザーにアプローチすることができる一方、音声だけである分、情報量が少なくなってしまうことがデメリットでもあります。

実証実験が行われる音声ARサービスでは、ユーザーが見ている景色や体験にあわせて音声情報を追加できるため、一定の情報量が担保されることがメリット。商業施設などで店舗情報やキャンペーン情報を伝えたり、街歩きなどのリアルイベントで位置情報と連動した情報を提供するなど、さまざまな活用が期待できます。

また、情報だけでなく、風景や状況に合わせたサウンドを再生することで、よりエモーショナルな体験も提供可能に。音×ARによる効果が可視化され、音声マーケティングの幅を広げていく事例になりそうです。

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