ひたすらエアコンだけを映した90分の映画が、ニューヨーク市内限定で公開! その企画意図とは?

エアコンや冷蔵庫をはじめとした大型家電を展開するMideaは、米ニューヨーク市民の多くが毎年猛暑を避けるために映画館に逃げ込むということに着目し、暑さから逃げ込むことを目的とした90分尺のエアコンの映画を制作し、実際に市内の映画館で公開しました。常に冷房が効いた空間の中で通行人に涼むためのスペースを提供しつつ、自社製品の存在感をアピールしています。

施策の概要をまとめた動画は、「90 Minutes of Air Conditioning(90分のエアコン垂れ流し)」という作品が実際に上映された映画館のシーンからはじまるのですが、長い列の先で観客を待っていたものは、文字通り90分もの間ひたすらMideaのエアコンが作動するだけの映像でした。

一切内容のない映像を前に観客たちはスマートフォンをいじったり、昼寝をしたり、ポップコーンを食べたり、自由気ままな行動を取っていて、上映後に感想を聞かれると「とてもリラックスできたよ」や「中は涼しかった」、「いい昼寝ができました」など、作品には触れることなく映画館の空間そのものについてのみ言及。映画を上映することそのものに意味はなく、あくまでもエアコンの素晴らしさを実感してもらいつつ自社製品のビジュアルを好きなだけ見てもらう場所を提供した施策は、ニューヨーク市民の夏に涼しい一時を提供しました。

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