2分に1度、DVの映像を番組内で流したブラジルのテレビ局

2分に1度女性に対するDV事件が発生している(Brazilian Public Safety Forumの発表)ブラジルにおいて、現地テレビ局である「RedeTV!」が、あえて番組の途中、DV事件が発生すると言われている2分に1回のペースで女性が暴行される様子を描いたCMを流しました。

動画は、不穏なチェロの旋律に合わせ、720人もの女性(実際にブラジルで1日に発生するDV被害者の数)が恐怖に満ちた表情を浮かべる様子を、モノクロの世界観の中ひたすら映し続けるというシンプルながら心に訴えかける内容になっています。

床に倒れ込む女性や口を塞がれている女性、ガラスのドアに顔を押しつけられる女性など、ありとあらゆるDVの局面を描いた動画は、見る人にとっては辛い思いや、ネガティブな気持ちを持ってしまいますが、それだけの行為が2分に1回も起きているという受け入れがたい現実を訴えています。

動画の最後には、「RedeTV!」と一緒に企画した非営利社会団体の「Fala Muhler Association」が”Domestic Violence: Call 180 and report(180に電話してDVを通報してください)”とメッセージを載せ、DV被害者や、近くでDV被害が行われている心当たりのある人に対し通報の大切さを訴えています。

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