老老介護の問題を訴求するため、表情をTO DOリストで隠したカナダのアルツハイマー協会
カナダのアルツハイマー協会は、認知症患者だけでなく介護をする側のケアワーカーたちの高齢化に伴い、自分も気付かぬうちに認知症になっているかもしれないという、いわゆる老老介護の問題点を定義するような動画を公開しました。
うつろな表情でジグゾーパズルにいそしむ老女のシーンからはじまる動画。うす暗い室内に陽の光を入れるためにカーテンを開ける別の女性が見切れて、その後老女の手元に水が入ったコップを置き肩に優しく手を添える様子が映ります。
キャビネットの上に見える写真立てから、2人は親子であると思われますが、カーテンを開けた女性の顔の顔の上には「実家に帰る」や「お母さんの薬」といった予定表が並んでおり表情が見て取れません。どれだけ大事な人であっても時にはすべきことを忘れてしまう可能性や、TO DOリストがないと簡単な予定も忘れてしまう、自身もアルツハイマーを患ってしまうかもしれないというメッセージを表現しています。
「あなたは1人ではありません。アルツハイマー協会に助けを求めてください」というナレーションで終わる動画は、”Loved ones forget themselves too(愛を与える者も、我を見失ってしまうことがある)”というキャッチコピーのもと制作されており、ケアワーカーたちへの訴求と、まわりの人たちへの理解と助けを求める内容となっています。
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