チラシを使って一酸化炭素中毒を予防?ポーランド消防局のCSR施策

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毎年ポーランドでは100人以上の市民が一酸化炭素中毒で死亡し、約2,000人が重体になっているといいます。その原因は、古いストーブや暖炉がある家で“換気装置がうまく機能せず”、部屋の中に一酸化炭素が充満してしまうという点にありました。

近年では一酸化炭素中毒を未然に防止するハイテクな換気装置もありますが、古い機器のままの家が多いのも事実。そんな中、ポーランドの消防局は“適切な換気装置が問題なく機能しているかどうか”を市民に見極めてもらうためにユニークな取り組みを実施しました。

その方法はシンプルで、啓発用のチラシを自宅の換気装置にかざしてもらうだけ。

適切に動作していれば風力で装置に紙が吸いつけられるという原理を生かし、チラシがしっかりと吸いつけられるかどうかで換気装置が動作しているかを判断しようというコンセプトです。

消防局は「(このチラシは)あなたの命を救います」というコピーと活用方法を記したチラシを、大手小売店の協力を仰ぎ、3,500店舗に合計2,800万部設置しました。

生活者にとって身近な存在であるチラシに着目して社会的課題の解決を目指した、目の付け所の鋭いCSR施策でした。

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