シャチハタ50周年記念 サラリーマンの人生を“はんこ”で描いたショートフィルム

Case: 50 and Failing

私たち日本人にとって、身近な存在である『はんこ』。特に朱肉やスタンプ台を使わずに、ポンと簡単に押印することのできるシャチハタ(正式な商品名は「Xスタンパー」といいますが、ご存知でしたか?)は、様々なシーンで使いますよね。

今回は、このシャチハタが発売50周年を迎えたことを記念して制作された、プロモーション映像をご紹介。伊藤さん(50歳、会社員)という、優しいけれど、何をやっても冴えない中年男性を主人公にしたストーリー仕立てになっており、登場人物は全て“印影”で表現されています。

万年ヒラ社員の伊藤さん。今日も満員電車に揺られて出勤しますが、報告書の出来が悪いと部長に叱られ、『不合格』のスタンプを押されてしまいます。

「自分自身に不合格の烙印が押されたようだ」と落ち込む伊藤さんに、ふと25年前の記憶が蘇ります。

それは今の妻で、当時付き合っていた彼女との会話。何度も試験に失敗し、自信を無くしていた彼に、彼女は「何かに必死になれる人って、いいけどね。」と声を掛けてくれたのです。

やがて結婚したふたり。パッとしないけれど気の優しい夫と、しっかり者の妻の間には、可愛い娘が生まれました。

そんなある日、伊藤さんが会社から帰宅すると、娘が高熱を出しています。病院に連れて行かなきゃ、と慌てて向かった先はなんと歯医者さん。結局妻が落ち着いて対処してくれたのですが、「ごめん…」とうつむく夫に妻が言った言葉は「私ね、いざという時に必死になれる人、好きよ」。

こんな自分にも『合格』をくれる、そんな人と一緒にいられるなんて、すごく幸せだ。改めてそう感じた伊藤さん。上司に叱られながらも、今日も仕事を頑張ろう!と心に決めるのでした。

実印、銀行印、認印、訂正印など、はんこには様々な種類や用途がありますが、サインが浸透している海外の国からすると、日本の“はんこ文化”はとても珍しく映るのだとか。

私たちの人生の節目には必ずと言っていいほど登場するはんこを用いて描いた、心和むストーリーでした。

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