その劣悪な環境に言葉を失う… 子供たちの窮状を訴えるサプライズプロモーション

Case: The perfect flat

「すべての子どもに愛ある家庭を。」をスローガンに、子どもの人権を守るための活動を行う非営利団体・SOS Children’s Villageが、スイスのチューリッヒで実施したサプライズプロモーション。貧困、災害、紛争など様々な理由により両親と暮らすことが困難になった子供たちの現状を知ってもらうための企画です。

同団体は、ファミリー向けアパートの“偽広告”をWEB上に掲載。内覧を希望して訪ねてきた数組の夫婦を不動産業者に扮したスタッフが出迎え、部屋の中を案内していきます。

明るいリビングルーム、使い勝手のよさそうなキッチン、広々としたバルコニー。想像以上に素敵な物件に、新生活への期待が膨らみます。

続いてスタッフが案内したのは子供部屋。きっと可愛らしいインテリアの子供部屋なのだろう…そう期待を込めて開けたドアの向こう側にあったのは、わずか2、3帖ほどのスペース。

太陽の光が入らない薄暗い部屋にはもちろんベッドはなく、床に汚れた毛布が置いてあるだけ。

「これって何かの冗談でしょう?」「これが子供部屋になるわけがないじゃないか!」と、困惑を通り越して怒りさえ覚え始めた客。

そんな彼らにスタッフは静かに言いました。

「世界にはこのような場所に住んでいる子供たちが何百万人もいるんです。」

自分たちが住みたいと思った素敵な部屋から一変、劣悪な環境に置かれている子供たちの状況を目の当たりにして、人々は言葉を失います。自分の子どもがこんな場所に住むことになったら…と考えた人もいたかもしれません。

これからの社会を支えていく子どもたちのために、より良い環境を作るのは我々大人の役目。彼らが安全で健康な生活を送り、教育を受けることができるように、支援の必要性を強く感じさせてくれる試みでした。

動画はコチラ

参考サイト

Ads Of The World
http://adsoftheworld.com/media/ambient/sos_childrens_villages_switzerland_the_perfect_flat

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