子供心をわしづかみ！ “バナナの皮”にプリントされた4コマ漫画

Case: Banana Drawing

肥満は様々な病気につながる“万病のもと”であることは広く知られています。しかし、先進国に生まれ育った子供たちは、ファーストフードやお菓子を食べすぎる傾向にあり、その食生活によって肥満と診断される子供の数は、世界中で毎年約20％の伸びを見せているそうです。

そんな状況の中、アイルランドに本社を置く老舗フルーツブランド「Fyffes」は、ビタミン・ミネラル・食物繊維などが豊富なバナナをもっと子供たちに食べてもらおうと、「Banana Comic Week 2013」と題したキャンペーンを世界9か国で実施しました。

まずFyffesはドイツの大手出版社の協力のもと、バナナを食べるとスーパーヒーローに変身する「Fyfe」という名前のキャラクターを主人公にした4コマ漫画を制作。

それを特別なレーザー加工技術により、なんと“バナナの皮にプリント”したのです。

漫画がプリントされたバナナを、幼稚園や小学校で子供たちに1週間無料で配布したところ、これが大ヒット。子供たちは喜んでバナナを食べたそうです。漫画は他にも数パターンあり、翌日また配られるバナナを楽しみにしていた子供も多かった、とのこと。

大人は“健康にいいから”・“栄養が豊富だから”と、まず理論で物事を考え、結果“バナナを食べる”ことを実行に移しますが、理屈抜きで楽しいことが大好きな子供たちにとっては、このバナナ・コミックはきっと無条件にワクワクするものだったのでしょうね。

「バナナを食べると、こんなに元気が出るんだよ！」ということを子供の目線に立って表現した、ユニークな試みでした。

動画はコチラ

参考サイト

Creative Criminals
http://creativecriminals.com/ambient/fyffes-banana-drawing/