NIKE、あえて“制作過程を見せる”ことで成立する看板広告

Case: Live Knitting

大手スポーツブランドのNIKEが中国の上海で手がけたアウトドア広告。

“ソックスのように足にぴったりとなじみ、羽のように軽い機動的なシューズ”を目指して開発されたランニングシューズ「Nike Free Flyknit」の新発売を記念して制作されたクリエイティブです。

NIKEの旗艦店があり、上海市内の人通りの激しい南京东路に“片方の素足”が写った一枚の大きな看板を掲げます。

そして看板に描かれた足のつま先の位置から、3人の作業員がニットを“足に少しずつ編込んでいく様子”を通行人にアピールすることで、商品の特性である“まるで本物の靴下のようなランニングシューズ”であることを市民に訴求しています。

ラストは、ソールを1パーツずつ取り付けて完成。

ニットを看板の素足に編込んでいく様、すなわち、『あえて看板の制作過程を見せる』ことで新機軸のランニングシューズの特性を、押しつけがましくなく(わかる人にだけわかる手法で)コミュニケートしようとしています。

通行人の目をひきつけ、スマホでの写真撮影&シェアからちょっとした話題になりそうです。
商品特性を熟慮して考案されたスマートな看板広告だと思いました。

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