4000キロ離れていても、バーチャルで出産に立ち会うことができた!夫婦の夢を叶えたVRヘッドギア

我が子の誕生は人生における最もかけがえのない瞬間の一つですが、立ち合いたくとも、その場に駆け付けたくとも、その願いがかなわない働くお父さんは世界各地に大勢います。今回は、そんなお父さんの願いを叶えてくれる夢の“ヘッドギア”をご紹介します。

3人目の息子の出産を間近に控えた夫婦

妻は2人の息子とオーストラリア大陸西部のパースに住み、夫はそこから4000キロ離れた大陸東部のチンチラという街で働いています。

仕事柄遠方で過ごす時間が長く、生きていくためには仕方がないことだとわかってはいても、妻も夫も辛くないわけはなく、涙を浮かべながらも、精一杯毎日を過ごしています。

日々離れ離れで暮らすことも十分辛いことですが、我が子の出産に立ち会えないことは何よりも無念なことだと話しています。

バーチャルでリアルタイムに出産に立ち会う

そこで、今回、サムスンがリリースした“リアルライムにバーチャル体験ができる”ヘッドギア・Gear VRを使って、大陸の対岸にいる夫にリアルタイムでバーチャルに出産に立ち会ってもらうという試みが実施されました。

妻にお印があり、いよいよ出産の瞬間が迫っています。夫は家族の思い出写真に囲まれた部屋でGear VRを装着し、妻がいる病室にはヘッドギアに映像を提供するカメラが設置されました。

夫は、ヘッドギアを通して、妻がいる病室をリアルタイムで見ることができます。顔を右に動かせば、部屋の右側の様子をみることができ、左側に動かすと左側を観れる等、頭の動きと視界が連動しているため、実際に病室にいるかのような体験ができます。

そしていよいよ出産の時。実際には4000キロ離れた夫婦が、ヘッドギアを装着したことにより、バーチャルな世界で共に出産の時を迎えることができたのです。

「私からはお顔がよく見えなんだけど、どっちに似てる?」という妻の問いかけに、「君に似てるよ。」と答える夫。二人はまるで同じ空間を共有しているかのようでした。

2度目の“ご対面”

一週間後帰郷した夫を、妻と子供たち、そして生まれたばかりの赤ちゃんが空港で出迎えます。

はじめての抱っこだけれど、2度目の“ご対面”。出産に“立ち会えた”ことに改めて感謝し、家族の絆がより一層深まった家族の物語でした。

(参考サイト:TAXI)

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