「プレスリリースアワード2026」応募前に読みたい|昨年の受賞事例まとめ

プレスリリース配信サービス「PR TIMES」を運営するPR TIMESは、「プレスリリースアワード2026」のエントリー受付を6月30日(火)より開始しました。応募締切は8月7日(金)で、2025年8月1日(金)から2026年7月31日(金)までに発信されたすべてのプレスリリースが応募対象です。(株式会社PR TIMESは「PR EDGE」の運営会社です)

「プレスリリースアワード」は、優れたプレスリリースを表彰するだけでなく、その発信の裏側にある挑戦や努力、広報PR活動そのものを称えるアワードです。

今年のエントリーを検討している方に向けて、本記事では「プレスリリースアワード2025」で受賞した11事例を振り返りながら、審査員が評価したポイントや受賞作に共通する特徴を紹介します。応募前の参考として、ぜひチェックしてみてください。

プレスリリースアワードとは

「プレスリリースアワード」は、PR TIMESが2021年に創設したアワードです。優れたプレスリリースを大賞として選ぶのではなく、社会性やストーリー性、地域性など、それぞれ異なる視点から優れた発信を表彰しています。企業規模や業種を問わず、広報PR活動に取り組むさまざまな企業・団体が応募でき、2026年も全10部門で表彰が行われます。

2025年の受賞プレスリリース一覧

「プレスリリースアワード2025」では、社会性やストーリー性、地域性など、それぞれ異なる視点から評価された11件のプレスリリースが受賞しました。ここからは、各受賞事例を紹介します。

プレスリリースアワード2025の受賞結果はこちら

インフルエンス賞

発信と活用により社内外へ最も広く好意的な影響をもたらしたプレスリリースに贈る賞「インフルエンス賞」。「プレスリリースアワード2025」では、一般社団法人日本福祉医療ファッション協会の「未来のおむつコレクション(ファッションショー)が2025年6月24日に大阪・関西万博のEXPOホールで開催決定!」が受賞しました。

一般社団法人日本福祉医療ファッション協会

プレスリリース概要
障害のある人の排泄課題に光を当てるファッションショー「未来のおむつコレクション」の開催を発表したプレスリリースです。社会課題をファッションという切り口で発信し、多くの人へ前向きに届ける企画として注目を集めました。

【受賞理由】障害のある人の排泄問題は当事者や関係者にとっては言うまでもなく深刻、にもかかわらず社会的にまだまだ認知されていない中で、ファッションの力でこの問題にアプローチしたイベントをプレスリリースで発表したことはとても有意義で、多くの人にポジティブな影響を与えたと判断し、インフルエンス賞に選びました。リリースのビジュアルや編集も洗練されており、完成度の高いリリースに仕上がっていると思います。(審査員:関根 和弘|朝日新聞GLOBE+記者)

ソーシャル賞

社会とのつながりを表現し深めることに最も貢献したプレスリリースに贈られる「ソーシャル賞」。「プレスリリースアワード2025」では、草加市役所の「全国初の新事業『わがままハウスプロジェクト』始動!!」が受賞しました。

草加市役所

プレスリリース概要
全国的な課題となっている空き家問題に対し、全国初となる「わがままハウスプロジェクト」の始動を発表したプレスリリースです。「わがままハウス」という印象的なネーミングを切り口に、行政課題を身近なテーマとして伝え、地域と人をつなぐ取り組みを発信しました。

【受賞理由】全国で社会的な課題となっている空き家問題を「わがままハウス」というネーミングの切り口で新鮮な印象を与えています。想いと地域を繋げている取り組みを市と担当者の熱い「想い」が伝わる素敵なリリースです。広報やPR、観光などではない行政の課題をプレスリリースを出すことも大きな価値があるのではないでしょうか。(審査員:佐久間 智之|PRDESIGN JAPAN株式会社 代表取締役)

パブリック賞

情報の平等と信頼を実現することに最も忠実なプレスリリースに贈られる「パブリック賞」。「プレスリリースアワード2025」では、株式会社スギヨの「能登半島地震1年を越えて 復興へ歩む姿を映す 映像公開」が受賞しました。

株式会社スギヨ

プレスリリース概要
能登半島地震から1年を越え、復興へ歩む地域の姿を映した動画公開を発表したプレスリリースです。自社の取り組みだけでなく、地域の人々や関係各所の歩みにも目を向け、写真・動画・リンクを通じて復興の現在地を伝えました。

【受賞理由】震災関連だから特別に選んだわけではありません。余計な情報を削ぎ落としたシンプルで読みやすい構成、テキスト・動画・写真の絶妙なバランスなど、優れたプレスリリースだと思いました。自社の紹介は最小限にとどめ、地域の人たちの写真やハイパーリンクで各社のホームページに飛ばす工夫など、みんなの取り組みを伝えようという思いが伝わります。何より動画が素晴らしいです。復興という重いテーマを、ユーモラスなキャラクターで興味を惹きつけながら軽やかに表現。過剰な演出もなく、美しい音楽と映像、テロップワークで紡がれたストーリーに、強く心を揺さぶられました。(審査員:小林 史憲|テレビ東京 報道局「テレ東BIZ」編集長)

エンパシー賞

受け手の心を動かし、共感を育むことで最も飛躍したプレスリリースに贈られる「エンパシー賞」。「プレスリリースアワード2025」では、味の素株式会社の「今年の夏も猛暑予報!日本は四季から『五季』へ。新しい季節『まだなつ』が出現 夏の長期化による暮らしのモチベーション低下や、料理のマンネリを解決!味の素㈱『五季そうさまプロジェクト』発足」が受賞しました。

味の素株式会社

プレスリリース概要
夏の長期化を「まだなつ」という新たな季節として捉え、暮らしの変化や悩みに寄り添う「五季そうさまプロジェクト」の発足を発表したプレスリリースです。独自のネーミングや調査データ、専門家のコメントを交えながら共感を呼び、社会課題を身近なテーマとして伝えています。

【受賞理由】夏の暑さが続く時期を五番目の季節「まだなつ」と名付け、それに伴う不調を「まだなつ症」と表現し、読み手の共感を引き出しながら、新プロジェクトの発足を伝えたプレスリリースです。調査データや専門家のコメントを交えて、企画の背景にあるストーリーを丁寧に描いており、説得力のある構成です。「まだなつ」を快適にするレシピ提案に加え、他企業との連携予定にも触れ、今後のプロジェクトの展開に期待が高まる内容でした。(審査員:浦野 有代|株式会社宣伝会議 月刊『広報会議』編集長)

ヒューマン賞

プロダクトや社員、顧客に対する愛と情熱が最も感じられるプレスリリースに贈られる「ヒューマン賞」。「プレスリリースアワード2025」では、杉村精工株式会社の「静岡の町工場・杉村精工がユニフォーム刷新 ネガティブなイメージがつきまといがちな製造業の見え方を変えていく」が受賞しました。

杉村精工株式会社

プレスリリース概要
製造業に抱かれがちなネガティブなイメージを変えるため、静岡の町工場・杉村精工がユニフォーム刷新に取り組んだことを発表したプレスリリースです。働く人の誇りや企業としての姿勢を、ユニフォームという身近な接点から伝えています。

【受賞理由】少子高齢化が加速する日本において、労働人口はダウントレンドが続いています。こうした中、顧客だけでなく、労働者からもいかに選ばれる企業であり続けることが求められています。プレスリリースでは「キツい」「汚い」「危険」という製造業に抱かれがちなネガティブなイメージを正面から受け止め、それをどうすれば前向きな印象へと変えられるかの試行錯誤が読み取れます。きっと杉村精工のユニホーム刷新は、その挑戦への第一歩なのでしょう。ですが、取引先などから寄せられる印象や社員の心境の変化として、その効果は早くも表れているとのこと。まさしく「ヒューマン賞」に相応しい取り組みです。今後、同社がどのように製造業をリブランディングしていくのかが楽しみです。(審査員:中村 勇介|日経クロストレンド編集長)

ストーリー賞

人に語りたくなるストーリーを最も有しているプレスリリースに贈られる「ストーリー賞」。「プレスリリースアワード2025」では、株式会社Sauna綱の「まるで相撲部屋? 元力士・大翔龍による“業界初”『相撲』をコンセプトにした『サウナ横綱』、2024年11月下旬オープンのお知らせ」が受賞しました。

株式会社Sauna綱

プレスリリース概要
元力士・大翔龍による、相撲をコンセプトにしたサウナ施設「サウナ横綱」のオープンを発表したプレスリリースです。相撲用語を交えた世界観づくりや、力士時代からサウナ事業に至る背景を盛り込み、施設の魅力をストーリーとして伝えています。

【受賞理由】プレスリリースには、行動を重ねた成果を伝えて、社会とつなぐ役割があります。共感や関心が伴うと、そのつながりは強くなります。まさにこのプレスリリースは、人に語らずにはいられないストーリーが満載です。事業説明が聞き覚えのある相撲用語で統一され、クスっと笑えるものまで世界観が徹底されています。さらに、開業以前の力士時代や引退後のサウナでの実体験が、当時の写真とともに展開され、メディアが取材した場合に起承転結を構成しやすいものとなっています。共感を誘うストーリー構成は、この賞に相応しいと考えました。(審査員:三島 映拓|株式会社PR TIMES 広報PR管掌取締役)

イノベーティブ賞

既成概念に縛られず、表現や用途を最も拡大したプレスリリースに贈られる「イノベーティブ賞」。「プレスリリースアワード2025」では、Mysurance株式会社の「【公式】SNSで話題沸騰!『推し活キャンセル保険』についての疑問やご質問に引受保険会社がまじめにお答えします!」が受賞しました。

Mysurance株式会社

プレスリリース概要
SNSで話題となった「推し活キャンセル保険」に寄せられた疑問や反響に対し、Q&A形式で回答したプレスリリースです。SNS投稿を思わせる親しみやすいデザインを取り入れながら、サービスへの理解を深める情報を丁寧に発信し、従来のプレスリリースの枠を広げる内容となっています。

【受賞理由】自社で提供する「推し活キャンセル保険」がSNSを中心に話題になったことを受け、SNSで挙がった疑問や要望、懸念点等についてQ&A形式で回答をまとめたプレスリリース。SNSの投稿形式を模したポップな表現も良かったが、ギミックに寄り過ぎず、「推し活キャンセル保険」にかける会社としての本気度や姿勢などもしっかり伝わる内容となっており、遊び心と企業としての情報発信を両立させている点を評価。新商品やサービスの発表、実績等をまとめた一般的なプレスリリースとは異なるが、既成概念に縛られずプレスリリースの表現や用途を拡大する、まさにイノベーティブ賞にふさわしいプレスリリース。(審査員:矢嶋 聡|株式会社はね 代表取締役)

ローカル賞

発信と活用により地元の魅力を内外へ広げることに最も貢献したプレスリリースに贈られる「ローカル賞」。「プレスリリースアワード2025」では、岐阜県飛騨市の「【岐阜県飛騨市】『伝説のおっちゃん』ふるさと納税で“借りられる”時代へ。伝説の鮎釣り名人が鮎釣りを伝授!飛騨でしか味わえないふるさと納税を体感せよ!」が受賞しました。

岐阜県飛騨市

プレスリリース概要
飛騨市のふるさと納税返礼品として、鮎釣り名人との交流を楽しめる体験型プログラムを発表したプレスリリースです。地域の人を主役に据えたユニークな返礼品を通じて、飛騨市ならではの魅力や地域とのつながりを発信しています。

【受賞理由】ふるさと納税の返礼品として現地の人との交流を楽しむ「体験」を提供する取り組み自体、ユニークで興味を引かれます。プレスリリースの役割は、その魅力をより効果的かつインパクトのある形で伝えることにあります。飛騨市のリリースを読むと、思わず鮎釣り名人に会いに行きたくなるような気持ちに誘われ、個性豊かな人々が暮らすまちのイメージが浮かび上がります。地域の外から新たな「関係人口」を創出するだけでなく、住民にとってもまちへの愛着を深め、つながりを確かめるきっかけになる、まさに「ローカル賞」にふさわしいプレスリリースだと思います。(審査員:河 炅珍|國學院大學 観光まちづくり学部 准教授)

グレートステップ賞

覚悟をもって発信に挑戦し、最も飛躍したプレスリリースに贈られる「グレートステップ賞」。「プレスリリースアワード2025」では、三気建設株式会社の「【新発売】創業47年の岐阜県大野町にある土木会社から、職人発想のハンド&スキンクリームが誕生!」が受賞しました。

三気建設株式会社

プレスリリース概要
岐阜県大野町で法面保護工事を手がける三気建設が、職人の手を守るために開発したハンド&スキンクリームの発売を発表したプレスリリースです。土木業界のイメージ刷新への思いを商品開発に込め、本業で培った視点や企業姿勢を発信しています。

【受賞理由】山の斜面などを保護する「法面保護工事」の会社が、初めて出したリリースです。職人たちがヤードに立つ写真に引きつけられました。土木業界の古臭いイメージを変えたい。その思いが、「職人の手を守るハンドクリーム」という商品と、この写真に凝縮されています。東京の化粧品会社を経て、家業に入ったという広報担当者の手腕が光っています。今後、土木工事という本業でも、話題になるリリースを出すことを期待しています。(審査員:星野 貴彦|株式会社プレジデント社 プレジデント編集長)

特別賞

各部門賞には当てはまらないものの、特に評価したいプレスリリースや発表者の行動を讃える「特別賞」。「プレスリリースアワード2025」では、一般社団法人 信州上田観光協会と株式会社おてつたびの2件が受賞しました。

一般社団法人 信州上田観光協会
一般社団法人 信州上田観光協会

「長野県上田市の“ディープなB面”を紹介するプロモーション『ニュー・ウエダ』第4弾。上田のスナック旅をお得に楽しく『ナイトパスポート』販売開始」

プレスリリース概要
長野県上田市の新たな魅力として、スナック文化に着目した観光プロモーションを発表したプレスリリースです。「B面」という切り口から地域の人や文化に焦点を当て、上田ならではの体験価値を発信しています。

【受賞理由】地方自治体の情報発信は数多くある中で、このリリースは特に目を引くものでした。昭和レトロブームやスナック文化の再評価といった時代背景を踏まえつつ、あえて「B面」という切り口で上田の魅力を語るストーリーが光ります。単なる観光PRにとどまらず、地域に息づく“人と場の物語”を感じさせる構成・ビジュアルも秀逸でした。ローカル、ストーリーなど多面的な観点から評価が集まりましたが、審査員の間では「どうしても気になる」「何度も見返したくなる」との声が多く、結果として特別賞の受賞につながりました。(審査員:高阪 のぞみ|株式会社メディアジーン執行役員 ビジネス インサイダー ジャパンブランド編集長)

株式会社おてつたび
株式会社おてつたび

「『おてつたび』シニア利用者増|50代・60代が地方の人手不足解消に貢献|動機は“新しい経験”や“日本各地への旅”」

プレスリリース概要
地方で働きながら旅を楽しむサービス「おてつたび」において、シニア層の利用増加に関する調査結果を発表したプレスリリースです。地方の人手不足とシニアの新たな働き方・旅のニーズを結び付け、社会課題の解決につながる可能性を示しています。

【受賞理由】観光立国を目指す日本において、地方の労働力不足は依然として深刻な課題です。一方で、時間や経済的なゆとりのあるシニア層が、地域で生きがいや役割を見つけることも大きなテーマとなっています。おてつたびの調査で、シニア層の参加が増えているという結果は、この二つの課題をつなぐ新しい可能性を示すものでした。単なるサービス紹介にとどまらず、「旅をしながら地域を支える仕組み」への示唆を含む内容として、他業界にも広く共有したいと感じ、特別賞に選ばせていただきました。(審査員:高阪 のぞみ|株式会社メディアジーン執行役員 ビジネス インサイダー ジャパンブランド編集長)

2026年エントリー概要

プレスリリースアワード2026
「プレスリリースアワード2026」のエントリー期間は2026年6月30日(火)から8月7日(金)23時59分まで。2025年8月1日(金)~2026年7月31日(金)に発信されたすべてのプレスリリースが対象で、PR TIMESで配信したプレスリリースである必要はありません。また、1社につき複数のプレスリリースを応募できます。

2026年エントリー受付の詳細はこちら

まとめ

「プレスリリースアワード2025」の受賞事例を振り返ると、社会課題への向き合い方や、共感を生む言葉づくり、地域や業界の魅力を伝えるストーリー設計など、それぞれの発信に工夫が見られました。

プレスリリースは、単なる情報発信にとどまらず、企業や団体の想い、取り組みの背景、社会との接点を伝える手段でもあります。今年のエントリーを検討している方は、昨年の受賞事例を参考に、自社ならではの発信を振り返ってみてはいかがでしょうか。

その他の事例集についてはこちら
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