汚れても壊れても買い換えればいい! イケアの力強いCM
北欧はおろか、今となっては世界を代表する大手家具ブランドのイケアは、世界中のさまざまな国と地域で愛されています。時には北欧らしいモチーフを活用した広告を、時には現地の文脈を汲み取った広告を……目的によって豊富な手段を使い分けるブランドとしても知られている同社から、主にファミリー層に向けて普遍的なメッセージを打ち出したCMが公開されました。子どもという家庭の主役にスポットライトを当てた、ポップで楽しいトンマナが印象的です。
「小さき者たちよ、あなたたちは自分の使命を心得ているか? そう、この家庭にカオスをもたらすことだ。自由に、心の赴くままに振る舞い、親の頭をおかしくすることだ。あなたたちはあなたたちらしく生きるために、遠慮なんてしてはいけない」というナレーションが流れ、子どもの本分は遊ぶことであり親の言うことなんて聞かなくていいのだという微笑ましくも子育て世代にとっては笑えないようなメッセージを打ち出します。
子どもの成長にとって“やりたいことをやりたいようにやる”のは良いことであり、イケアのカラフルな商品はそんな遊び心を刺激しつつ、たとえ汚されたり壊れてしまっても手頃な価格だからいつでも買い直すことができると訴求しているのです。
商品特長を“壊れてもいいから自由に生きて”というエモーショナルなメッセージに置き換えることで、子どもたち目線でも親目線でも、どちらも共感できる内容に仕上がっています。同時に公開されたOOHでも「小さき者たちは、物は壊せどあなたの心を癒すことはできる」や「小さき物たちは、家の秩序を乱すけれどあなたの人生の優先順位は明確にしてくれる」というフレーズが書かれており、子どもという尊い存在の魅力と、子育てという行為の大変さを同時に描きました。
その他のブランディング事例についてはこちら
https://predge.jp/search/post?genre=27
会員登録、メルマガの受信設定はこちら
https://predge.jp/

0