戦時中の食事を再現した、カナダのフードデリバリーサービスのキャンペーン

カナダの銀行HomeEquity BankとフードデリバリーサービスのDoordashが、退役軍人に敬意を払うための祝日「Remembrance Day」に合わせ、戦時中に兵士たちに配られた食糧=通称レーションを再現した商品を発売し、本物の退役軍人に当時の思い出についてインタビューした動画も同時に公開しました。

「多くの人が飢えで死んでしまった。食べ物なんてどこにもなかった」「今とは状況があまりにも違いすぎて上手く説明できない」と語るのは、JackとMarvinという2人の退役軍人。戦時中の劣悪な環境の中で、国のために戦った人のリアルな声を紹介しています。

「当時は粉末や缶詰しか食べることができず、わたしたちも文句を言えるような状況ではありませんでした」と語るJack。同じく当時を振り返るMarvinは「わたしの隊には、昔からの友人が何人か配属されていました。皆が同じような環境にいたので、皮肉にもわたしたちは友情を深めていくことができたのです」と語ります。

2人とも諦めでも悲しみでもない表情を浮かべており、戦争という行為が植えつけた思い出をただ淡々と語り継ぐ様子が映されています。

売上を全額退役軍人に寄付することを告げて幕を下ろす動画は、あわせて、戦争の残酷さと当時国民を守るために戦い抜いた人たちと同じような食の体験をすることでその様子を再現したいというキャンペーンの意図を説明。お世辞にもおいしそうには見えない商品は、味や食感ではなく、その裏にメッセージを内包していることがわかります。

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