アンドロイドが考える旅行とは? 自社の優位性を伝えるための米・旅行会社のCM

アメリカの旅行会社Book Humanが、旅行先を選ぶ際や旅行プランを決める際にデータに基づいた提案を行う業界の慣習に疑問を投げかけるため、アンドロイドをトリップアドバイザーとし、人間味を一切排除したような旅行のアドバイスを行う不気味なCMを公開しました。

動画の内容は”HOTEL PARADISE”と書かれたホテルの一室で、アンドロイドが画面に向かって語りかけるというもの。「このホテル、完璧ではありませんか? データ解析の結果、あなたのプロフィールはこのホテルの過去の宿泊客と一致します」と無機質な声でしゃべるロボットからは、不気味な雰囲気が漂います。

「ここはあなたにとって特別な場所になるはずです。わたしたちは、あなたにとってあらゆる選択肢を検討しました。なぜなら、わたしたちは、あなたの行動をすべて見ていて、あなたの声をすべて聞いているのですから」

「あなたのことはなんでも知っていますし、あなたにそっくりなプロフィールを持った1,000人もの人たちのことも、すべて知っています」と続けるアンドロイド。

「これでもう旅行先について悩むことはなくなりましたね。いかがですか? 気に入っていただけましたか?」というセリフとともに動画は終わり、その後の画面には”Don’t let a machine choose your vacation(機械にあなたの旅行先をゆだねるのはやめましょう)”というキャッチコピーが現れます。

AIが発達してきている現代ですが、データをもとにした世界だと人間味が失われ、どこかドライな旅行プランになってしまうという他社に対し、しっかりと一人一人トリップアドバイザーが旅行プランを考えてくれる自社の優位性を表したCMでした。

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