使い捨てストローを「遺物」としてデザインミュージアムに展示 英IKEAの環境保護キャンペーン

Case: The Last Straw

英IKEAが実施した環境保護キャンペーン「The Last Straw」をご紹介。

生態系に悪影響をおよぼすとして、EU諸国をはじめとした世界各国で使い捨てプラスチック製品を禁止する法案が策定されました。

これをふまえ、IKEAはイギリスとアイルランドの全店舗で使い捨てストローの販売中止を決定。同時に、これまで私達にとって「なんの変哲もない」存在であったこのストローを、ロンドンのデザイン・ミュージアムに“過去の遺物”として展示することにしたのです。

(Image via IKEA

IKEA IE The Last Straw #LiveLAGOM

プロモーション映像ではこの“展示されたストロー”について以下のように説明がなされます。

「これは使い捨てストロー。熱い食べ物や冷たい飲み物から守ってくれたり、教室で紙風船を飛ばすのに役立ったり、200年以上にわたって私たちの生活を支えてきたプラスチック製品です。」

「しかし、使い捨てプラスチック製品は自然環境で分解されず、そのまま残留します。私たちがこれを使い続けるかぎり、環境に害を及ぼし続けてしまうのです。」

「IKEAはイギリスとアイルランドすべての店舗において、使い捨てストローの販売と使用を行わないことを決定しました。これを記念し、私たちはここに『IKEA最後の使い捨てストロー』を展示いたします。これ自体はとても小さな一歩ですが、やがて人類の歴史にとって大きな一歩へとつながっていくことでしょう。」

私たちの暮らしに、あたりまえに存在するものであった使い捨てストロー。もうこの存在は過去のもの。いや、過去のものにしなければならない──
IKEAが環境保護に込める強い思いをユニークな角度で具現化したPR施策でした。

(via IKEA/The Last Straw)

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