“危険なタクシー”をSNSであぶり出せ! ペルーで10,000件以上の投稿を集めたソーシャルキャンペーン

Case: Hashtaxi

交通関係の社会課題を解決するペルーの非営利組織・Luz Ambarによるソーシャルキャンペーンをご紹介。

ペルー国内にあるタクシーの内なんと90%が不法タクシーで、かつそれらの車内で強盗、誘拐、レイプといった犯罪が毎年10,000件以上起こっているといいます。今回同組織は、このような社会問題についてSNSを通して斬新な解決策を提示しました。

 

HASHTAXI – Luz Ambar from Carne on Vimeo.

その方法とは、“乗車した不法タクシーのナンバープレートの番号を控えて、その番号をハッシュタグにしてSNSでシェアをしてもらう”という企画です。

A8F761というナンバープレートであれば「#A8F761」をハッシュタグとし、「ドライバーが無謀な運転をする」などと自身の所感とともにTwitterやFacebookに投稿してもらったのです。

これにより不法タクシーの存在やそのタクシーの危険性について、SNSでの投稿を通して市民に共有していこうという試みです。

また特設のWebページも開設し、ハッシュタグ=ナンバープレートごとに、SNSでの投稿をチェックできるようになっており、タクシーごとの様々な口コミをチェックできるよう整備しました。

屋外広告等のプロモーションを強化するとともに、テレビ・ラジオ・Webなど現地メディアでもこの呼びかけが話題に。

結果、多くの生活者にこの取り組みが認知され、数週間で10,000以上と数多くの投稿を集めることができました。多くのユーザーをつなげるハッシュタグの有用性を活かした、社会的課題の解決を目指すユニークなキャンペーンでした。

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