髪が徐々に抜け落ちる…大気汚染の悪影響を伝える巨大な看板広告

Case: The Hair Falling Billboard

慢性化した交通渋滞が深刻なバンコク。排気ガスに含まれる人体に有害な化学物質は、私たちの体に様々な悪影響を及ぼします。

これらの有害物質は肌機能を低下させ、シワやたるみの原因となりますが、実は頭皮や髪の毛は、肌よりもさらにダメージを受けやすいのだそう。地肌についた汚染物質によって炎症をおこして髪が細くなったり、抜け毛につながってしまうというのです。

このことを人々に広く周知するため、ヘアケアブランドのパンテーンは、バンコク市内を走るハイウェイ沿いに巨大な看板広告を設置しました。真っ黒に見えるのは、看板の上部から髪の毛を模したロープ状の紐が垂れ下がっているためです。

同社はこの“髪の毛”と、大気汚染の程度を示すPSIの数値を測定する機器を看板に取り付け、大気状態がよくないとされる基準値(PSI 50以上)を越えると、髪の毛が自動的に取れて落ちる仕掛けを施しました。

看板を設置して観察を続けたところ、わずか10日で髪は全て抜け落ちてしまったそう。有害物質が抜け毛を引き起こすことを分かりやすく示した施策は、SNSやオンラインニュースで広く拡散され、多くの人にリーチすることに成功しました。

日本でもPM2.5がよく話題になりますが、髪の毛をダメージから守るには、帽子の着用そして帰宅後にシャンプーをして頭髪をきれいに保つことが重要だということです。

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