県民性を地域の魅力に変える 長野県150周年「真面目か!るた」の地域PR
2026年に現在の長野県誕生から150周年を迎えた長野県は、記念事業の一環として「ながの県民真面目か!るた展」を、2026年9月5日(土)から9月23日(水・祝)まで松本市の信毎メディアガーデンで開催しています。
今回着目したのは、長野県民の「真面目さ」です。堅実で真摯、知識や努力を積み重ねる県民性が、長野県の文化や産業を育ててきた原動力のひとつと捉え、愛すべき真面目な側面をユーモアを交えてかるたで表現しました。
かるたのテーマは、長野県の食・文化・環境・歴史・人・風景など。全48種の読み札と絵札を制作し、会場ではB2サイズにした計96枚を展示。絵札の制作には長野県ゆかりの写真家やグラフィックデザイナーが参加し、それぞれの感性で読み札をビジュアル化しています。

観光名所や特産品などを個別に紹介するのではなく、それらの背景にある県民の「真面目さ」に焦点を当てたことが今回の企画の特徴です。さまざまな地域資源を県民性という共通項で束ねることで、県外の人が長野の人や文化を知る入口をつくっています。
また、完成したかるたを展示するだけではありません。会場では「いちばん真面目か!」と思う読み札へのシール投票や、来場者自身が長野県民の「愛すべき真面目さ」を考えて読み札をつくるコーナーを設置。
さらに、県内の高校や専門学校、短期大学、大学などで美術に関わる学生を対象に、オリジナル作品を公募しています。選ばれた作品は、長野県150周年事業で活用するトートバッグのデザインに採用される予定です。

こうした参加型企画によって、行政側が考えた長野らしさを一方向に発信するだけでなく、県民や来場者自身が地域の特徴を見つけ、表現する側にも回れる設計となっています。
自治体の周年PRでは、地域の歴史や観光資源、特産品などに改めて光を当てる方法があります。今回の長野県は、そこに暮らす人々の「真面目さ」に着目し、地域を伝える切り口として活用しました。
150周年を過去の歴史を振り返るだけの機会にせず、県外の人に長野らしさを伝える本施策。県民が自分たちの地域を改めて見つめ、その魅力や誇りを再発見する機会につなげている事例です。
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