女性が自由に走れる世界へ ランニングブランドHOKAが示した社会的スタンス
フランス発のランニングブランドHOKAが公開したCM『A Love Letter to Running』は、一見すると軽やかなランニングの魅力を描いた作品に見えながら、最後に鋭い社会的メッセージを突きつける構成となっています。

映像は、ひとりの女性ランナーが街を走るシーンから始まります。ランニングの楽しさや自由さを語るようなトーンで進み、都市の風景や軽快な動きが心地よく描かれます。タイトル通り、ランニングへの“ラブレター”のような内容です。
しかし終盤、映像のトーンが一変。女性ランナーの45%がランニング中にハラスメントを経験しており、そのうちの3分の1が外で走ることをやめてしまったという事実が示されます。これまで描かれてきた「自由で楽しいランニング」というイメージが、すべての人にとって当たり前ではない現実が浮かび上がります。
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PR・マーケティングの視点で見ると、本施策は社会課題の提示とブランド思想の接続が巧みな事例といえます。ラストの「Let’s go run together」という一言が示すのは、HOKAが掲げる「人とのつながり」や「コミュニティ」の価値です。問題を可視化するだけで終わらせるのではなく、ブランドとしてどのような未来を目指すのかまで提示している点が特徴的です。
近年、ブランドに求められるのは機能的価値だけではなく、社会に対するスタンスです。本作は、短くシンプルでありながら、強い余韻と問いを残すコミュニケーションの好例といえるでしょう。
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