Kling AI、2,000本から選ばれた共創映像が世界五大ランドマークをジャック

2025年6月、中国発のAI映像生成ツール「Kling AI」は、世界五大都市の大型スクリーンでユーザー共創による短編映像を同時上映するという、大規模なグローバルプロモーションを実施。

上映されたのは、上海・南京東路、香港・銅鑼湾、東京・渋谷スクランブル交差点、パリ・オペラ座通り、トロント・ダンダス広場といった、いずれも都市を象徴するロケーションです。通行人が足を止め、SNSに投稿する姿が各地で見られるなど、プロモーションは多くの注目を集めました。

世界中から集まった映像が主役に

この上映企画に登場する作品はすべてKling AIユーザーによって制作されたものです。Kling AIは2024年4月から「BRING YOUR VISION TO SCREEN」というスローガンのもと、短編映像の世界公募プロジェクトを実施。世界60か国以上から、合計2,000本を超える応募が寄せられました。

応募者には教師、広告デザイナー、漫画家、プロダクトマネージャーなど多様なバックグラウンドを持つ人々が含まれており、必ずしも専門の映像クリエイターだけではありません。こうした多彩な視点から生まれた作品が世界の都市を彩るという構成は、従来の広告とは異なる新しさを感じさせてくれました。

サービス開始から1周年を迎えたKling AI

Kling AIは今回のプロモーションが行われたタイミングで、サービス開始から1周年を迎えました。この1年で、累計ユーザー数は2,200万人を突破し、月間アクティブユーザーは25倍に拡大。生成された動画は1億6,800万本以上、静止画は3億4,400万枚以上に達しています。

2025年5月には、高画質モードを備えた新モデル「Kling 2.1」が公開されるなど、ユーザーが安心して創作できる「共創型コミュニティ」を目指しアップデートを続けているそうです。

プロクリエイターとAIの協業も始動

Kling AIは、今後さらにプロフェッショナル領域にも踏み出そうとしています。中国を代表する映画監督ら9名とタッグを組む「AIGC Movie Co-Creation Project」が2024年12月に始動。AIクリエイターと映画制作の橋渡しを行い、AIがエンターテインメントの主戦場に進出するための足がかりを築いています。

また、2025年4月には「Kling AI NextGen Initiative」も発表。数千万元規模の資金を投じ、世界中の映像・テレビ・広告・ゲーム制作におけるAI共創を支援する方針を示しました。

「誰もが監督になれる」時代の到来

今回の世界同時放映プロモーションが象徴していたのは、まさに「全民AI監督(すべての人がAIで監督になれる)」という新しい時代の幕開けです。スマートフォン1台で、自分のアイデアや世界観を具現化し、それが世界に届く。かつて限られた人だけが享受できた“表現の舞台”が、AIの力で一気に開かれつつあります。

Kling AIが見せたのは単なるツールの訴求ではなく、プラットフォーム全体でユーザーの夢を後押しする広告の形。リアルな都市空間を使い、グローバルな文化と創造力が交差するプロモーションは、今後のAIGC活用施策のモデルケースとなりそうです。

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