南米から見た北欧らしさとは? イケアの考察CM

北欧生まれの家具ブランド・イケアは、その青と黄色のブランドカラーや独特なデザインの商品ラインナップ、一風変わった広告クリエイティブが印象的なブランドとして日本国内でもおなじみの存在です。そんなイケアのブランドの中心にあるのは“北欧のブランドである”という強いアイデンティティー。国や地域が変われど、そのエッセンスは常にコミュニケーションの中に活かされている……そんな気付きを与えてくれる統合キャンペーンが南米・コロンビアで公開されました。

 

 

“Back to Routine(普段の生活に戻ろう)”というキャンペーンの主役を務めるのは、ヨーロッパらしさ満載なデザインが特徴的な小さな妖精。いたずら好きな性格なのか、家具が引き起こすさまざまな“不便”の犯人としてCM内に登場する人間たちを困らせていくシーンが描かれています。そんな妖精も、イケアの家具に変えればもういたずらはできません。本国・スウェーデンから遠く離れたコロンビアにおける“北欧らしさ”の体現が妖精であるという発見と、彼らは人間と対立する存在ではない一方で、完全な味方というわけでもなく、微笑ましいいたずらを通じて人間たちを困らせる存在として描かれているのも印象的です。

OOHではしっかりと商品ビジュアルを中心に置きつつ、あの妖精が小さく配置されていることで統一されたメッセージを担保。多くのブランドにとってもっとも大切である“らしさ”の表現を愚直に突き詰め、わかりやすく微笑ましい形で体現することに成功したイケアならではの世界観が詰まったキャンペーンでした。

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