競合の広告を次々に“横取り”!? 独フォルクスワーゲンのゲリラ的メディア活用術

Case: Side-Assist Arrows

テレビや新聞、屋外やインターネット等、毎日のようにあちこちで目にする自動車の広告。

ドイツのフォルクスワーゲンはそんな日常に溢れている競合自動車会社の広告を利用して自社の製品に注目を集めようと、なんとも大胆な広告キャンペーンを実施しました。

Volkswagen – Side Assist Arrows from Voiceless Rooster on Vimeo.

今回の広告で訴求したのは、同車に搭載される「サイドアシスト」と呼ばれる安全性向上のための機能。死角となる車両後方に車を検知するとドライバーに注意を促してくれる便利な機能です。

クリエイティブは“青い矢印のマーク”。矢印には、このようなメッセージが書かれています。

Volkswagen Side-Assist. Make sure you see other cars.
(フォルクスワーゲンのサイドアシスト機能があれば、他の車の存在に確実に気付くことができます。)

同社はこの広告をアウディ、ルノー、スマート、フォード、トヨタ等、競合の広告のすぐそばに掲示。競合の広告を自社広告の一部として取り込み、ユーザーの関心を横取りしてしまおうという作戦です。

出稿したメディアは実に様々。看板広告に、プリント広告、そしてバナー広告等、競合が出稿するありとあらゆるシーンに顔を出しました。

競合の広告を自社広告の一部として活用した大胆不敵なプロモーションでした。

ランキング

最近見た記事

最新記事

すべて見る