GEがジェットエンジン技術を駆使して作った“世界一辛いタバスコソース”

Case: The World’s Hottest Pepper

世界最大のコングロマリットであるGEが、多岐に渡る事業やその企業精神を広く一般に訴求するために、同社の誇る“航空ジェットエンジン技術を採用した辛いソース”を制作しました。

男性用ライフスタイルメディア・Thrillistの協力を仰ぎ、GEが制作したのがこちらのいわゆる“タバスコ”ソース。

世界で最も辛いと言われているトリニダード・モルガ・スコーピオンを主原料としており、その容器の開発にはGEのジェットエンジン技術が採用されているといいます。

世界で最も硬い物質であり、セラミックマトリックス複合体の主要な成分である炭化ケイ素(Silicon Carbide)と世界で最もパワフルなガスタービンであるGE’s 9HAで使われており、高温下で強度を維持し酸化を防止することができる、ニッケルがベースとなっているスーパーアロイで作られています。

炭化ケイ素は、また、スーパーセラミックと呼ばれており、重量は金属の3分の2であるものの、高温環境では金属より強度が高く、約1300℃に耐えることができ、これは他の優れた金属合金より約200℃も高いといいます。

GEでジェットエンジンの他、機関車やタービンの設計の関わる技術者にとってはお馴染みの物質で、“世界一辛いソース”を入れるにふさわしく“世界一丈夫な容器”を制作しました。

そして、この“世界一辛いソース”を、多くの辛いソースを辛さを測定する“スコヴィル値”の考案者であるウィルバー・スコヴィルの生誕151周年の記念日に発表しました。

同社によると、普段は中々直接目にすることはないGEの技術を、食品といった消費者が実際に手にする物を通して訴求し、より楽しく予期せぬ方法かつ記憶に残る形でGEに対する具体的なイメージや同社が技術革新に取り組む精神を伝えることを目的にしたキャンペーンであるといいます。

この“辛いソース”は1000個限定でThrillistでのみ今春発売される予定。

革新と発明を常に愉快な方法で表現することを掲げている140年の歴史を誇る巨大企業が、技術や製品開発部門だけでなく、マーケティング分野においても実践している革新的な取り組みの一例でした。

(via Fast Company)

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