光の木々で彩られたエッフェル塔。デジタルとアートを融合させた植林活動「1 Heart 1 Tree」

Case: 1 Heart 1 Tree

地球規模のエネルギー・気候変動問題について、各国が集まり、議論を行うCOP(国連気候変動枠組条約締約国会議)。第21回目となる今回は、12月にパリで開催されます。

この国際会議に先駆けて、フランス人アーティスト・Naziha Mestaouiさんは、デジタルとアートを融合させたユニークな植林活動「1 Heart 1 Tree」を企画しました。

Kickstarterで資金集めからスタートしたこのプロジェクトは、資金を提供した人に『光の種』が贈られ、これを専用アプリを用いて自分の鼓動と連動させながら、育てていくというもの。

具体的には、まず1 Heart 1 Treeの支援者になると、自分の名前を付けたバーチャル種をアプリを通して受け取ります。この種はスマホで測定するユーザーの心拍数に合わせて少しずつ成長していくようになっており、いわば分身のようなイメージを抱かせます。

そしてひとつの光の種につき1本の苗木が、世界各地で行われている実際の植林活動に使われる仕組みとなっているのです。

Kickstarterでは、すでに第一目標である62,000ユーロをクリアし、プロジェクトは実現に向けて始動しています。今後さらに70万ユーロを達成すると、COP21開催期間中、ユーザーたちのバーチャルツリーをプロジェクションマッピングによってエッフェル塔や凱旋門に投影し、大きな光の森を描く予定なのだそう。

この試みは、世界中の人に『次の世代へと自然を残していくことの大切さ』を考えてもらおうという狙いのもと、企画されました。1 Heart 1 Treeが公開した、夜の街に浮かび上がる光のアート(予想イメージ)は何とも言えない幻想的な美しさ。ぜひ実現してほしいと思います。

1 Heart 1 Tree on www.1heart1tree.org support us! from Naziha Mestaoui on Vimeo.

ランキング

最近見た記事

最新記事

すべて見る