25年の時を越え、“ベルリンの壁”に歴史的瞬間が甦る!プロジェクション技術を駆使した凄い観光PR

Case: Flashback

ベルリンの壁崩壊から今年で25年。今ではすっかり人気観光名所の一つとなり、大勢の人が壁の前で記念撮影する姿を目にします。

しかし、その中のどれほどの人が壁の歴史的背景を理解しているでしょうか?

そんな自問からベルリン観光局は、“ベルリンの壁”の歴史的背景への関心を高めることにより、観光客が壁の前で写真を撮るだけでなく、関連博物館や美術館にも足をのばすよう、『壁に歴史の一幕を投影する』という前代未聞の試みを実施しました。

ベルリンの壁に歴史的瞬間を投影することを可能にしたのは、最新鋭のプロジェクション技術。壁の前に設置された投影機は、カメラのフラッシュに反応するように設計されており、フラッシュを用いて撮影すると、一瞬だけ壁に画像が投影されるというもの。

壁に投影された画像を肉眼で確認するのは困難ですが、撮影した壁写真には、“Discover Berlin’s Hidden History(ベルリンの隠された歴史を発見しよう)”というメッセージと共に歴史的瞬間が映りこんでいます。

この取り組みは「Flashback」と名付けられ、『flashback=過去の出来事を思い出すこと』と『flash back=フラッシュで後方を照らす』という2つの意味が込められています。

反響は非常に大きくインターネット上で話題が拡散したほか、狙い通り大勢の観光客が関連博物館や美術館に足を運んだといいます。

25年前大きな衝撃をもって世界中の電波や紙面を埋め尽くした歴史的な瞬間が、今度はSNS上で再び世界中を駆け巡ることに成功した取り組みでした。

世界各地の政府観光局が実施した、ユニークな広告施策に関心のある方は下記もご覧ください。
政府観光局の斬新な観光客誘致プロモーション(まとめ)

動画はコチラ

参考サイト

Ads of the World
http://adsoftheworld.com/media/ambient/berlin_tourismus_kongress_the_visitberlin_museum_pass_flashback

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