3種類のキャンドルを使った人権擁護啓発キャンペーン 「希望の灯をともそう」

Case: Freedom Candles

世界最大の国際人権NGOであるアムネスティ・インターナショナルが、世界中に蔓延る人権侵害問題について知ってもらい、支援活動の資金的サポートを募るために、“人権的不正義と希望をデザインしたキャンドル”、その名も「Freedom Candles」を個数限定でネットオークションに出品します。

同団体が制作したキャンドルは全部で3種類。いずれも、“人権的不正”がデザインされており、ロウが燃え尽きると、中から人権侵害に真摯に立ち向かうことで獲得できる“将来的な希望”をデザインした銅像が出てくるという仕組みになっています。

キャンドルの一つ目は、“拷問”。

政治犯が拷問を受けている姿がデザインされています。強制的に拘禁され暴力を受けることは、“人権侵害”以外の何物でもなく、アムネスティ・インターナショナルは2014年5月から拷問撲滅に係るグローバルキャンペーンを展開します。

ロウが全て燃焼すると、中からは、男性が子供を高く抱き上げる像が出てきます。強制的な拘禁から解放され家族と再会した姿こそ、拷問撲滅の先に見える希望像です。

二つ目は、“武器”。

ライフルがデザインされています。武器は多くの人の生命や生活を脅かすもので、今まさに武器による暴力に苦しんでいる人が大勢います。アムネスティ・インターナショナルをはじめ多くのNGOの働きかけにより、2013年4月、通常武器の国際移転を許可する際のルールを定めた国際条約が国連で採択されましたが、未だに署名も批准もしていない国が数多く存在します。

ロウが燃え尽きると、中からは、ペンが出てきます。一日も早く各国が国際条約に署名することが、武器の蔓延、悪用の現状を打破した先に見える希望像だと示しています。

三つ目は、“性的奴隷”。

男性の支配下にある女性がデザインされています。家庭の中で絶えず差別や暴力にさらされている女性の権利や尊厳を守ることはアムネスティ・インターナショナルが取り組む人権問題の主要なテーマの一つです。

キャンドルが燃え尽きると、中から背筋を正し、自立した女性像が出てきます。体や性生活をコントロールするのは他の誰かではなく、自分自身が行うことこそが全女性に与えられている権利であることを描いています。

アムネスティ・インターナショナルのロゴにも採用されているろうそくは、「暗闇を照らす“希望”を表現している」といいます。

許さざるべき人権侵害に立ち向かうべく“希望“の灯をともそうというキャンペーンのご紹介でした。

世界各地でアムネスティ・インターナショナルが仕掛けた啓発広告に関心のある方は下記もご覧ください。

アムネスティ・インターナショナルの刺さる啓発広告/プロモーション(まとめ)

動画はコチラ

https://www.youtube.com/watch?v=s2w8KSdAOc0

参考サイト

Adeevee
http://www.adeevee.com/2014/04/amnesty-international-freedom-candles-media-promo-pr/

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