渋谷と新宿でなぜ違う? 視線にあわせて空間を使い分けたLIPPS×ポケモンOOH
株式会社リップスは、2026年6月5日(金)より数量限定で発売されたLIPPS×ポケモンの限定パッケージ商品に合わせ、都内2ヵ所で広告を掲出。新宿メトロ スーパープレミアムセット(東京メトロ新宿駅メトロプロムナード内)では6月29日(月)から7月12日(日)まで、渋谷Q2ポイント(MAGNET by SHIBUYA109壁面)では6月29日(月)から7月5日(日)まで展開されています。
注目したいのは、同一商品でありながら2つのエリアでまったく異なるアートディレクションを採用している点です。
新宿では、地下鉄駅構内に連なる横長の通路空間を活かしたデザインに。常に移動している通行人の流れる視線にあわせた、地下通路ならではの動線を踏まえた構成です。

一方の渋谷では、ビルの壁面に巨大なボトルが埋め込まれたかのような立体感のあるデザインを採用。SHIBUYA109の円柱形の建物を活かした視覚効果を生み出しています。往来の多い屋外空間で、足を止めて見上げたくなる驚きを演出しており、スマートフォンでつい撮影したくなる“画になる瞬間”を狙った設計だと考えられます。

こうした立体的な表現はSNSへの投稿を誘発しやすく、現地で見た人がオンライン上に拡散することで、広告接触者数を超えた波及効果も期待できそうです。屋外広告がその場限りで終わらず、投稿を介してさらに多くの目に触れる、二段構えの仕組みとなっています。
このように、地下通路かビル壁面か、通行者がどんな速度・距離で広告と接するかによって、求められる表現はおのずと変わってきます。連続的に視線が送られる新宿のような空間では情報量や反復性が効きやすく、渋谷のように一瞬で視線を集める必要がある空間では、驚きや立体感を重視した表現が効果を発揮しやすいといえるでしょう。
OOH広告には、基本のビジュアルを広告面のサイズや形状に合わせて流用する例が多く見られますが、今回の事例は、設置場所ごとに通行者の動線や視線の動きを読み解き、それに応じて表現を変えることの効果を示しています。
OOHのデザインにおいて、媒体の場所や形状を物理的な条件として捉えるのではなく、そこを通る人がどんな速度でその広告と出会うのかを起点にクリエイティブを組み立てる視点は応用できる余地が大きいのではないでしょうか。
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