BMWなのに車が映らない ぼやけた風景だけで伝えるブランド広告

BMWがスペインで展開した「Moving Landscapes」(動く風景)は、車そのものではなく運転中に見える景色を主役にしたキャンペーンです。

広告に使われているのは、写真家がBMWでスペイン各地を旅しながら撮影した風景写真で、車体は一切登場しません。モーションブラーによって、木々や光、地形が抽象画のように表現されており、まるで走行中に車窓から見える景色がそのまま写し取られているかのよう。

このキャンペーンが表現しているのは、BMWが長年掲げてきた「Sheer Driving Pleasure」(駆けぬける歓び)というブランド哲学です。

広告の主役になっているのは車のデザインや性能ではなく、ドライブ中に感じる高揚感や移り変わる景色との出会いです。ぼやけた写真表現も、風景そのものを見せるためではなく、走行中の感覚や記憶を呼び起こす演出として機能しています。

 

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街中でこのポスターを見かけても、「BMWの広告だ」と気づく人は多くないかもしれません。それでも、製品の説明より感情への訴求を選んだBMW。ブランドが大切にしてきた価値を、あえて車を見せずに表現するという挑戦的な姿勢が印象に残るキャンペーンです。

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