逆さま 誤字 泥だらけ……保険会社・Hiscoxの天才的な“失敗”広告
今回公開された英国の保険会社Hiscox(ヒスコックス)による新作CMは、映像そのものが上下逆さまという大胆な内容になっています。
一見すると放送事故にも見えますが、これは同社が展開する「The Most Disastrous Campaign Ever(史上最悪のキャンペーン)」シリーズのひとつです。
この投稿をInstagramで見る
このシリーズではこれまでも、誤字だらけの広告や泥が飛び散ったビルボード、壊れたデジタルサイネージなど、普通なら「広告の失敗」とされる表現をあえて採用してきました。
今回の逆さまCMでは、撮影中に犬が乱入したり、プレゼン資料が崩れたりといったビジネスシーンでのありがちなミスが次々と描かれます。
最後に表示されるのは「もしあなたのビジネスが顧客との仕事を台無しにしてしまっても、私たちが後片付けを手伝います」というメッセージ。広告そのものを失敗に見せながら、クライアントワークのリアルな不安に寄り添う構成になっています。
実はこのキャンペーンの背景には、Hiscoxの大きなマーケティング方針転換があります。
Hiscoxは数年前まで、検索広告やターゲティング広告など、直接的に保険加入を促す広告施策を中心に展開していましたが、競争激化のなかでブランド指標が低下。2023年からブランド認知を重視する方向へ舵を切り、生まれたのがこのシリーズです。
保険業界らしい安心感を訴求するのではなく、顧客が日常的に感じている「失敗への不安」をユーモアで表現することで差別化を図りました。
マーケティング業界誌WARCによると、このシリーズはブランド想起を39%向上させ、新規契約数も10.2%増加したと報告されています。失敗を見せる広告が、結果としてビジネスの成功につながったといえるでしょう。
その他の広告事例についてはこちら
https://predge.jp/search/post?genre=24
会員登録、メルマガの受信設定はこちら
https://predge.jp/
記事をブックマークする
記事をブックマーク済み
0