BMWがAIイラストツールで描いた、自動車業界の見えざる偏見

イスラエルのBMWが、AIイラストレーションツールDALL E-2を活用したOOHで、同国を代表する女性モデルAyelet Zurerをブランドのアイコンに抜擢している事実と、自動車そのものが男性像を通じて描かれがちであることをインパクト抜群に表現しました。

ビジュアル上部には「わたしたちBMWは、最先端AIソフトウェアのDALL E-2に“カードライバーを描いてくれ”という指示を出しました。その結果上がってきた画像がこれらです」と書かれており、そのすぐ下には数々の男性ドライバーたちが描かれています。

ドライバーといえば男性であるという社会的な偏見を、最先端の深層学習技術を用いたAIが生成したのです。

下半分には堂々とハンドルを握るZurer氏を配置することで、「人類の半分を占める女性の皆さまへ、どうやらまだ道のりは長いようです」というメッセージが、イスラエル中の、そして世界中の女性ドライバーに向けて発信されています。

Zurer氏はこのOOHだけでなく、昨年のテレビCMの主役にも抜擢されるなど、イスラエルにおいてBMWブランドを体現する“顔”としてキャスティングされており、今後も自動車業界全体の顔つきを変えていく存在として注目されています。

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