Amazonのレビュー欄に書かれた難民の窮状 仏人道支援団体によるPR施策

アフリカや中東からの難民を支援するフランスの人道支援団体「L’Auberge des Migrants」は、2008年から北部の都市・カレーで、難民を対象に食料や衛生用品などを配布する活動を行っています。

カレーには以前大規模な難民キャンプがあり、ヨーロッパでの生活を希望する数千人のアフリカ・中東出身の難民が暮らしていましたが、2016年に解体。しかし、いまもなおこの場所には行き場のない人たちが住んでおり、厳しい寒さのなか劣悪な環境での生活を余儀なくされています。

「L’Auberge des Migrants」は、こうした状況を多くの人に伝え、また支援を呼び掛けるため、Amazonのレビュー欄を使用し、歯ブラシや下着、毛布など、カレーのキャンプ跡地に滞在する人たちが今最も必要とする商品をピックアップし、そのレビュー欄に難民が送る過酷な暮らしぶりを説明する文章を投稿するプロジェクトを実施しました。

下着のページに書かれたのは、「祖国を捨てて逃げるとき、持ち出すべきものに下着は入っていません。たまに下着の寄付が寄せられることもありますが、サイズが合わないことも多いのです。この商品があれば、1週間毎日下着を変えることができます。」というレビューが。

そして、歯ブラシのページには「丈夫な歯ブラシ、泥の中でも見つけやすい。とにかく丈夫。カレー難民キャンプで暮らしていた時は、なくさないよう木に括りつけていました。鮮やかなグリーンなので、泥の中に落ちてしまっても見つけやすかったです」というレビューが。

これらのレビューは、実際に難民だった人の協力を元に書かれているため、よりリアルな実情を伝えるものとなっています。

「L’Auberge des Migrants」は、このレビュー以外にも、缶詰の食品や石鹸、テントなどの生活用品をAmazonの「ほしい物リスト」に登録しており、これを購入することで難民へのギフトとして贈ることができる施策も実施しています。

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